ガーナ録

ガーナ録

活動の記録ブログ。人の為と書いて 偽。

523日目 : スポーツ大会の準備

 

来週は、年に1度のスポーツ大会!

 

'概ね' 毎年開催するという本大会。
昨年度は何かの理由があって中止になっていたので、私にとってはこれが最初で最後の大会になります。

 

同じアシャンティ州にある同系列校(ICCES)の合同イベントで、今回は計13校が参加。しかも4日間開催!その期間 他校の生徒や先生たちは泊まり込みになります。
けっこう大きなイベントです。

 


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そして、今回のホスト校は、我らが Nerebehi!

学校入り口にはバナーも掲げて、来週に向けて着々と準備が進められている最中です。

 

というか、

今週は1週間丸々すべての授業をスキップして、準備と練習に全力を注いでいました。

月曜日に学校に行ったら「え?今週授業ないの?」と驚きましたが、そういえば日本でも運動会前は練習やら何やらで授業なくてラッキー✌ぐらいの感覚だったことを思い出します。

 

 

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学校の近くにある廃墟。ここを他校の男子生徒の宿舎にするそうです。

この写真を撮った翌日に 床を磨き、草を刈り、生徒総出で大掃除。

 

 

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掃除に必要な水を、往復20回以上 運び続けている生徒たち。「授業してるほうがいいよ」と漏らす生徒もいました。笑

何回みても思うけど(奥のピンク色生徒にご注目)、水を運んでいるときすら両手をフリーにできる 頭乗せ運び は本当に便利だと思うし、体幹バランスすばらしい◎

 

 

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ちなみに、相当広くてなかなか造りもしっかりしているこの廃墟。

その昔ここは病院で、イギリスから支援も入っていて、心臓移植とかしてたんだよーって同僚たちが教えてくれました。こんな小さな町にそんな施設があったなんて… 驚き。(病院の廃墟に電気水無しで寝泊まり…)

 

 


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ホスト校なんだから優勝しかないでしょ!と、張り切って1か月前から毎日練習もしていました。毎日 早朝と放課後。

 

スポーツ大会の競技は3種目。

  • 陸上競技(短距離・長距離)
  • バレー
  • サッカー

 

私がバレーできることはみんな知っているので、練習にきてよ~と言われたまに顔を出してはいましたが、先生たちがケーン(ガーナではみんな知ってる'おしおきグッズ' いい感じにしなるので叩かれるとめっちゃ痛い枝または棒)をもって現地語で怒号飛ばし、何かアドバイスある?!とたまにふられても、私は何を言う勇気もなく、ただ見守るばかり。。

 

こういうときに ワ~!って一緒に混ざって盛り上げられたらいいんだけどねぇ。なかなかそういうことが下手くそな自分。授業もそうだけど活動を通して「先生とか向いてない」「人前に立ったり周りを巻き込むことが得意ではない」ということを痛感する場面が多々あります。ま、話がそれたので戻しますね。笑

 

 

ここ1か月 ほぼ毎日練習を続けきた生徒たち。

いよいよあと1週間!ラストスパートだ!という雰囲気になるのかと思ったら予想外の展開になっています。

 

 

今週に入って、なにやら見知らぬ生徒が練習に参加している、というか、先週まで練習していた我が生徒たちの姿が見えず、代わりにコートに立って練習している。?

彼女たちは近所の中学校の生徒とのこと。そしてなんとエントリーシートには彼女たちの名前も加えられている。

 

 

ん?

 

 

ある日の練習前に、同僚が彼女たちを集めてひとりずつ確認作業をしています。

名前は? → 〇〇です

デパートメントは? → △△です

  

もちろん△△は 架空の設定(職業訓練校の生徒であれば服飾/電気/建築などそれぞれ所属コースがある)、彼女たちがエントリーシートの記述=架空の設定どおりにきちんと答えられているか、を確認している様子。

 

 

え? え???

 

 

同僚に確認してみると、どうやらこうして校外から助っ人を呼び込むことは「当たり前」に行われているらしく、きっと他校も同じようにやっているだろう、でも中学校からの助っ人だって言わないでね?とのこと。彼女たちに関しても、きちんと中学校へ行って許可を取ってきているよ、って。きちんとするポイント。笑

 

 

せっかく1か月前から毎日練習してきたうちの生徒たちの努力と時間はどこへ行ってしまうの~~~~?!?!?!?!と叫びたくなりましたが、これはあくまで私の感覚。

 

架空の設定を確認しているあたり「本当はしてはいけない」ことだ、と当人たちも認識しているのだろうけれど、中学校側からも許可が下りているあたり、みんなにとっては当たり前でなんの不思議もないことなんだなーと、状況を受け入れてしまう 私。

 

 

感覚?価値観の違い?についてはこのポスターでも感じました。

 


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今回のスポーツ大会に向けておそらくどこかの外注が製作したポスター。

挿入されている過去の写真… 横伸びしている… 私が上司だったらこれを作った部下につきかえすなぁと。笑

 

実際、授業でも少し触れたことがあって。

Wordに挿入した画像のサイズを変更する際は、アスペクト比を崩さないように四隅のハンドルをドラッグしてください。真ん中にあるハンドルを使うと画像が横伸び/縦伸びして恰好悪いからやめましょう。っていう指示をしたことがあって。

でもこれが、まったく伝わらないんですよね~

みんな好き勝手写真をびよーんと伸ばす。これ見た目どう思う?かっこ悪くない?って何回聞いても反応イマイチ。私が伝えたいことが全然響いていないご様子。

 

 

でも、今回のポスターを見たときに、ある程度デザインを専門にしているであろう外注先に発注してもこうなるんだから、生徒に理解しろっていうほうが無茶なのか、そうなんだな、と変に納得してしまいました。

そもそも、もっといえば、ポスター全体のデザインに関しても、日本だったらお世辞にも「イケてる」とは言えない…?笑

 

 

でもこれで彼らがイケてると思っているなら、私は全然問題ないと思うのです。

 

 

彼らには彼らの価値観やルールがある。

違いがあって当たり前。

 

そこに対して「好き・嫌い」「合う・合わない」といった個人的な感覚はもちろんある。

でも、だからといって「間違っている」「こうした方がいい」とは、私はなかなか言えなくて。一歩踏み込んで意見を伝えたり、自分の考えに自信をもって伝えたりする勇気が私にはいつも足りなくて、飲み込んだ言葉は数え切れません。

 

 

そんな私がいつもたどり着く結論が

「ま、彼らがそれでいいなら、それでいい」なのです。

 

 

それが私のスタンス。

このままでいいのか、変えるべきなのか、変えたいのか、変えないといけないのか、わからないけれど。

 

少なくとも今はこれが私のスタンス ですね。

 

 

一方、この結論を突き詰めていくと「私ここにいる意味ある?」という疑問にも繋がっていくのですが、まあそれはまた別の話で。笑笑

 

 

スポーツ大会ひとつとっても、色んなことを考える機会になる。(色んなことを考えてしまえる時間がたくさんある。)

 

 

こちらは そんな日々です。

 

512日目 : 布への愛が止まらない

私にとってこちらでの生活の最大の楽しみといっても過言ではないもの、

そう、それはもちろん、


布!


いままで約1年で購入した布の総量なんと 150ヤード超…!
1ヤード平均10セディだとしても総額1500セディ。3万円は超えているという計算。家族や友人に送った分も含めての総量ですが、いやはや、買うねぇ。。多すぎる?w


そんな「布」ですが、こんなに買っているにもかかわらず、
いままで何もわからず知ろうとせず、無知だった自分を最近恥じています。

 


▼布を売っているところ

 

最近はほぼクマシのKejetia marketで買っていますが(前回記事参照)、
もちろん地方のマーケットでも どこでも入手できます。

 

これはうちの隣町のマーケットの布屋さん。
このおばちゃんはクマシまで買いに行っていると言っていたように思います。(英語ほぼ喋れないのであやふや) ちなみにこの店のラインナップは毎回けっこう私の趣味と合うので、おばちゃんとは気が合いそう。

 


このようにカゴに布を入れて頭に載せて売っている人もいます。
カゴで売っている人は村でも見かけるし、たまに学校にも売りにきます。

 

 


▼売っている布の種類:感覚

 

アフリカ布の特徴はなんといってもその特徴的な 柄。

言葉では表現しづらいのですが…

こんな感じ!!!(これは友達にプレゼントした布詰め合わせ~♪)

無数にある柄のなかから気に入った柄を買うことは当然ですが、もちろん布によって品質や値段も変わってきます。

 

布はヤード単位で購入できます。(1ヤード=1メートル弱)

値段は1ヤードあたり、最安値で6セディ、一般的なもので10セディ、ちょっと高くて15セディ、ブランド物で20セディ超えるぐらい。(1セディ=約20円)

 

最安値のなんかは本当にペラッペラで 紙か?と思うようなあからさまな安物もあります。
粗悪品はやはり色落ちも早いし、プリント柄のにじみや色写りも発生します。ただ、安物は安物なりに使っているうちになじんでくるので、これはこれでアリだなぁという感じも 正直 無きにしも非ず。。

逆にブランド物(Woodin)は、ハイブランド化しているだけありイマドキの柄でめっちゃ可愛いんだけど、マーケットや近所のおばちゃんでWoodinを着ているひとはまず見ない。ので個人的には「アフリカ」という親しみを感じられず あまり買わない。。


とまあこの程度の、値段・質感・図柄の「感覚」だけで1年弱も買い物を続けていたわけですが、このまま知ろうとしなければずっと知らないまま終わっていたであろう。。

 

 

しかし「Made in Ghanaのプリント布がある」ということを知ったのをきっかけに、ちゃんと布のことを知らなければ。と、思うようになり。

 

最近では すっかり布事情調査が楽しくなっています!!!

 

調べれば調べるほど どんどん詳しくなってきています。その調査の様子を少しご紹介したいと思います。

以降は「プリント布」に関して話を続けます。
ガーナにはもうひとつ伝統的な?ろうけつ染めの「バティック」布があります。あのKwameの店に並んでいる私のお気に入りのやつです。それはそれで、Kwameの店に卸しているハンドメイド元を辿りたいと思っているので、その暁にはまたご報告をば…

ま、今回は「プリント布」に フォーカス!です!

 

 

 

▼布の種類:本格調査

 

布にもブランド?があって、どこの会社が作っているかで識別されていることは以前からなんとなく理解していました。
あと、布の世界でもそうで、中国から安価なコピー品や粗悪品が出回っていることも知っていました。


じゃあ、実際どんなブランドが出回っているのか?
 

紙とペンを握りしめて布屋を回り「おばちゃんのとこは どこの布を扱っているの?いくらで?」と、聞き込み調査しました。道中たまに布を買い…笑


会社は色々ありますが、代表的で比較しやすいこちらの2種類をピックアップ。

  • HIGH TARGET(中国製品)@10セディ
  • GTP(ガーナ製品)@15セディ


これだけ見ると、私は、安直に手軽さだけを理由に中国製品を買っていた過去の自分を恥じました。

 

実はガーナ製品のほうが手触りが良く、でもプリント布に求められる強さも兼ね備えていて(アフリカでは強さめっちゃ重要)、品質もしっかり保証されています(アフリカ布総本山といえるオランダの会社VLISCOグループ傘下)。

アフリカ布!って言ってるのに実は中国からの輸入品 なんていう矛盾もないし、
「よーし、次からはちゃんと確認してGTP買おう!GTP一択!」と思いました。


しかし、そうはいかない事情もいろいろわかってきました。

 

 


▼クマシマーケットで出回っている布

 

私が1時間ほど見て回った店舗に限っての感覚値ですが、
クマシでは、中国製品:ガーナ製品の取り扱い比率はなんと 9:1!!

 

圧倒的中国!ぜんっぜんガーナ製品が見つからない…!
ということは、そんなに需要がないんですね。率直に悲しい。

 

一方 首都アクラのマーケットでは、少し前に布を見に行ったときには ほとんどのお店が「GTPだよ!GTP!」と売り込み文句のように声をかけてきました。逆に中国製品の勢力が弱かったように思います。首都ではある程度観光客やバイヤーに慣れているのでしょうか。。首都マーケットについては再度きちんと調査したい所存。

 

 


▼中国製品とガーナ製品の違い

 

クマシマーケットでの圧倒的シェアの差の要因は何なのか?

2つの製品には、値段と品質以外にも、もうひとつ違いがあります。

 

それは、好きな長さにカットできる(必要な長さだけ購入できる)かどうか。

個人的には、これ、けっこう大きいです。


売店が布を仕入れる単位が 実は6ヤード。
それを バラして販売することを「可」としているのが中国製品、「不可」としているのがガーナ製品なんです。
※これにもおそらく理由があるようで詳しくは後述

 

普段使いの場合、ワンピースを仕立てるとしてもせいぜい3ヤードあれば十分。
余っても仕方ないので、それだったら3ヤードずつ違う柄が欲しい、と思うのは至極当然ですよね。

 

一方、ガーナで冠婚葬祭などでいわゆる正装を仕立てるときは、男女ともに6ヤードしっかり使います。布が多いほど立派という風習もあるようです。

実際に、正装用の布は品質の良いGTPを買うという人もいますし、販売店のなかには「冠婚葬祭の色ならGTPあるよ」と言っていた店もありました。

 

まとめると、一般消費者の感覚はこのように予想されます。


中国製品=普段使い用。安い割にまあ悪くない。小分けで買えるの嬉しい。
ガーナ製品=正装用。品質しかっりしてるし良い布だけどちょっと高い。


加えて、クマシでは前述のとおり中国製品の品揃えが半端ない。つまり図柄も選び放題。同じ店でさえ、お店を覗くたびに毎回違う柄を発見するような状態なので、クマシでは図柄の選択肢の幅も広い、好きな長さに切れる、そして安い、そんな中国製品に圧倒的シェアがあることも納得です。私もそれだったら…HIGH TARGETを買うしかないとなるのが現状です。

 

でも、せっかく自国製品があるのに。

品質を誇れる自国製品があるのに。

それが一般消費者に普及しないなんて、私だったら、悲しい。

 

 

 

GTPの品質保証

 

だって、ガーナ製品本当にちゃんとしているんです。

 

中国製品が図柄の違法コピーをしているのは事実で、その中でも圧倒的勢力のHIGH TARGETも違法なのかどうかまでは定かではありませんが、とにかくそういったものと戦っているガーナ製品。

 

私もつい最近いわれて初めて気づいたのですが、

購入した布のラベルに、スクラッチがついていて、削って出てきたコードをSMSで送信すると…

 

OK

GTP PROCUCT, 1 Piece, Keep Buying

 

と即座に返事がきます。

「OKそれ本物だから安心して購入してね」てな感じ。すごいちゃんとしたシステム。

ここまで真面目に戦っているなんて本当に驚き。

 

そしてこのラベルが実は、6ヤードごとに貼付けられているんですよね。品質を証明するためにカット販売が禁止されている…のか?!これはまだ憶測です。

 

そんなことを知ると、ますますGTPを推したくなります。なぜ一般消費者レベルでは浸透していないのか?はたまた、私が知らないだけで、もっと広い目で見ればガーナ製品の方がシェアを獲得しているのでしょうか?うーん、もっと調べる余地あり。わくわく。

 

 

▼今後の調査予定

 

・ガーナ製品の工場見学をする

 ・首都アクラのマーケットももう一度見に行く

 ・同僚など一般消費者の印象をもう少し色々と聞いてみる

 ・アフリカ布についての本を読む(2冊ともすでに手元にあります)

アフリカンプリント 京都で生まれた布物語

アフリカンプリント 京都で生まれた布物語

 
ワックスプリント 世界を旅したアフリカ布の歴史と特色

ワックスプリント 世界を旅したアフリカ布の歴史と特色

 

 

私はガーナに来るまでアフリカ布のこともまったく知りませんでしたが、昨年この2冊が発売されていることからもわかるように、日本でも少しずつ知名度が上がっているアフリカ布。布の販売やハンドメイド作品なども調べると結構でてきます。

 

 

本を読むと歴史についてもよくわかるのですが、ワックスプリントは主に西アフリカを中心とした文化らしく、それが広がって東アフリカでキテンゲやカンガにも影響を及ぼしたのだとか。

それを知った時に、ガーナにきてよかった。。と思いました。

もちろん東には東の歴史も文化もあって、工場見学にいっている隊員もいたし、それはそれでめちゃめちゃ興味はありますし、去年ルワンダ行ったときに今の知識があればもっと布の調査したのに…と悔やんだりもしますが、いま住んでいる地域がまさにメッカといえる場所というだけで、嬉しさと愛着が倍増です。

 

 

もちろん知っている人にたどり着けばもっと詳しい情報がわかるだろうし、私なんかよりずっと事情に詳しい人もたくさんいるはずなんです。聞けば早いんです。私がちまちま調べたところで何にもならない。でも自分でこうやって現地の目線で?調べるのがいまはすごく楽しい。ちょっとずつちょっとずつ、いろんな方向から情報が入ってくる。(人によっては信ぴょう性ない情報もあるけどw)

 

ろくに知ろうともせず「柄かわいい♪」だけで楽しく過ごすこともできただろうし、もし自分が動かなければだれも教えてくれなかった。でも何がきっかけか、いまこうして勝手に手足と頭が動いて楽しく調べている。好きこそものの上手なれって、まさにこういうことですよね~~~。しみじみ。

 

かといって別にこれで食っていけるとも思わない(思えない)ので、まあ、趣味ですね。

趣味の範囲で今後も調査を続けますよ~~~っと

 

507日目 : New Kejetia Market

 

赴任当初はこわくて近づけず、

9カ月が過ぎたころからやっと楽しめるようになり(過去記事参照)、

今ではすっっっかり大好きな場所となっているクマシセントラルマーケット♪

 

人混みや活気に毎回すごく疲れるのは変わらないけど、それなりに溶け込んで自分のペースで自分の買いたいものを探せるようになりました。それでも「私の庭」だなんて口が裂けても言えないほど奥が深いカオスなダンジョン、それがクマシのマーケットです。

 

すっかり虜になり、帰国まであと半年ちょっと まだまだダンジョン攻略がんばるぞ~と思っていた矢先、なんとダンジョンそのものが無くなるという衝撃の展開を迎えています。

 

 

▼消えたダンジョン 

 

説明が長くなりますので、先に写真を見ていただきましょう。

2枚のBefore/After写真をどうぞ。

 

Before① マーケットの入り口部分にご注目 (緑で囲んだ部分)

 

After① おわかりいただけるだろうか…ごっそりと取り壊されてしまいました…なんと悲しき光景…(この悲しさは本記事 末尾に綴ります)

 

 

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Before②  私が足繁く通っていた、こちらのバティック布屋さん。

陳列は山積み、電球もなく、トタン屋根でめっちゃ暑い…汗だくになりながらそれでも毎回必死に素敵な柄を探し続けた思い出のこの店も、すでに取り壊されてしまいました。

 

After② で、こうなりました。なんとまあ、一気に 近代化。

 

 

 

▼Kejetia market 移転プロジェクト

  

実はこれ、壮大なマーケット移転プロジェクトの一端なのです。

足掛け6年(!!)、約3億ドル(!!)が投資されているという超一大都市開発プロジェクト。

 

クマシ中心部には複数のマーケットが隣接していますが(その総称がセントラルマーケットだと個人的には解釈しています)、その中でも大部分を占めているのが Kejetia market。

 

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Kejetia market を一望。(取り壊し着手前)

所狭しとひしめき合うトタン屋根はすべてが店舗。青空市場としては西アフリカ最大と言われているだけあって、スマホのパノラマモード撮影でぎりぎり収まるこのスケール感、伝わりますか?

そして、なんとこの巨大な屋外マーケットを…

 「kejetia new market」の画像検索結果

この新しい建物内に すべて移設しようとしているのです。(写真はググって拝借)

 

 

私がクマシに来た2018年末には、すでに新建屋はほぼ完成していました。

しかし一向にオープンする気配がない。ずっと空っぽのまま封鎖されているでっかい建物が街のど真ん中に居座る、という硬直状態が1年ほど続いていました。どうやら、移転にあたって店舗の割当てや家賃などが問題になってプロジェクトがうまく進んでいなかったようです。

 

個人的な印象では…

何事も「ガーナだから」で片付く日常。あのカオスな迷宮ダンジョンをすべて移転するだなんて、夢のまた夢、いつか遠い未来の話だろうなぁなんて考えていました。

 

 

しかし私の期待値の低さとは裏腹に、

プロジェクトは着実に次の段階へ進んでいるのです!!

 

 

先週末、今年に入って初めてマーケットに行きました。

 

 

いつものように布屋に向かおうと歩いていると…

あれれ…こんなところにバリケード?あれれ…あれれ…?!?!?!

と、すっかり様変わりしてしまったマーケット入り口を見て 驚愕。すぐに高いところから全貌を確認しにいって(After①写真)、さらに驚愕。えぇぇぇぇぇぇ愛する布屋ぜんぶ取り壊されてるぅぅぅぅぅぅぅ

 

では、行きつけ布屋のKwameさん(店主)はどこへ行ったのか?

電話すると、やはり新建屋に移転しているとのこと。前回行ったときに「そのうち移動するから」と話していたので、念のため電話番号を聞いておいたのです。聞いておいて本当によかった。。。そして無事に移転後の店舗にも辿りつくことができたのでした。(After2枚目)

 

 

 

 

▼新しいマーケット

 

では新しい建物の内部を少しご紹介。 


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すごくない?見た目は完全に駅ビル。「グランフロント大阪やん…」と思わず声を漏らしました。天井のデザインまで凝っていて、やればできるじゃん〜〜〜!と感心。(この模様はガーナの伝統的な民族の家紋みたいなマーク)

 

 

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1階部分は交通ターミナル。日本でも見るようなターミナル!!すごい!!

 

従来のマーケットにはターミナルのような広いスペースがあるわけもなく、交差点に車を停めて呼び込んでいるだけで、部外者からすると、どこ行きのトロがどこから出ているのかさっぱり分からずカオス状態だったので、ここが日本のバスターミナルレベルにきちんと稼働したら、わかりやすすぎて感動…

 


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2〜4階部分には、小売店の入居スペースがずらり。ずらりずらりずらり。

この写真は昨年末に撮影したもので、当時はまだシャッター街でしたが、取り壊しがはじまった現在は少しずつ店舗が入っています。Kwameのように既に営業を開始している店舗もチラホラ!

 

シャッターの左上には、通し番号が振られています。これはまた画期的。おかげでKwameに電話したときも【S2315】という番号だけで彼の店にたどり着くことができました。

 

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そして驚くべきは トイレ!!!!

有料ですがきちんと整備されています。しかも各階に!それぞれ複数個所!十分すぎるほど設置されていました。

 

日本では当たり前の光景ですが、トイレまで整備されるなんてもう、驚き驚きです。嬉しくて周りに誰もいないのをいいことに写真めっちゃ撮る。笑

従来のマーケット内のトイレは、もちろん現地の人たちは普通に使っていますが、外見だけでも見るからに汚そうで…もう恐ろしくて…私は使う勇気がなくて中まで見たことはないです…

 

 

さらには、何に使われるのか検討がつかないエリアも準備されていました。

 

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謎エリアその1 フードコートに見えるのだが…


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謎エリアその2 ずらりと並んだ蛇口とシンク、傾斜のついた台。が無数に。

 

 

以上、ご覧のとおりまだまだ稼働率20%程度?です。

 

今後どんどん本格稼働していくNew Kejetia Market から目が離せないっ。

定期的に観察を続けることとします。私がいるあと半年で完全稼働なるか…?!

 

 

 

▼Kwameが いろいろ教えてくれたこと

 

電話しながらようやくたどり着いたKwameのおnewな店内で、しばらく世間話。

新しい店は、区画ごとに電源コンセントも電気もファンもあるし、めっちゃ快適だ!と喜んでいました。私としても、暗闇で汗だくになりながら布の発掘をしなくてよくなって万々歳です。

でも気になるのは家賃。ここめっちゃ高いんじゃないの?と尋ねると、前の土地でも払っていたし、移転してもそんなに大差ないよ、とのこと。そうなのか。

 

そして、取り壊しはエリアごとに順番に行われているらしい。After①の写真を見るとわかりますが、まずは第1エリアの取り壊しがはじまっただけで、他のエリアはまだ従来の店舗で営業を続けているとのこと。しかし不運なことに、私が通っていた布屋街はほぼ第1エリアでした。。

基本的にマーケット内では(私の思い過ごしかもしれませんが)あまり「写真を撮られるのが好きではない」と感じていて、いつも写真を撮れずにいました。でも、帰国までに思い出の写真をそのうち撮りたいな…なんて悠長なことを言っている場合ではなかった…とほほ…

 

かろうじてそれっぽい写真を発掘。

いや、でも、違うのよ。もっと狭くて、でっかいマダムが道を封鎖していて、数えきれないほど布屋が並んでいて、わけわからんぐらい永遠に布が並んでいるせいで正常な判断能力を失って(だらかいつも買いすぎる)、とってもとーーってもワクワクするあの光景… あの光景を… お見せしたかったです。本当に無念。 

  

そんなときの救世主。便利な世の中ですね。

マーケット内の様子を(おそらく旅行者が)撮影したものがYouTubeにアップされていました。アップロード日は1年前。残念ながら私の楽園(布屋ストリート)は動画にはふくまれていませんが、後半2:30以降の光景が、まさにダンジョンの真っただ中です。雰囲気は伝わるかと。


The Old Kejetia Market In Kumasi, Ghana - Biggest Market Of West Africa

 

あぁ…本当に悔やまれる…

あっちの通りもこっちの通りも、どこまでも布屋が立ち並んでいたあの風景… 首都アクラのマーケットでも見られない、あのクマシのマーケットの風景が大好きだったのに… 私の心の中に永遠に生き続けます…

 

 

あともう1点。

Kwameに「新しい場所のほうが好き?」と質問すると「もちろんだよ!でもいずれは前の場所に戻るけどね。」と・・・え?予想外の返答・・・

 

なんでもKwameいわく、取り壊したあとは、そこにまた新しい建物をたてて、それが完成したら「戻る」らしい。なんだと。じゃあこの建屋はどうするんだい???こんなに立派なのに仮の建物なわけがないし。いやいや、、、謎も多く残りますが、いずれにせよ、このプロジェクトはこの先10年単位で続いていく気がします。。

 

450日目 : 自己肯定感


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あけましておめでとうございます🎍

 

 

ガーナ生活も残すところ あと9ヶ月となりました。

 

 

何もかもが初めてで新鮮だった隊員生活1年目とはまったく様子が変わり、いろんなことが2回目、毎日が光の速さで過ぎ去っていく2年目。ぼやっとしていたらあっという間に 帰国 に辿り着いてしまう。。。

 

あの頃のフレッシュな気持ちもブログ更新の意欲も一体どこへいってしまったのやら。。。

 

 

ま、とりあえずは、大きな問題もなく生きてますのでご安心ください。

 

 

 

 

年末年始は今年もガーナ国内旅行。

今年は 海 で過ごしました。

 


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年越しカウントダウンのビーチでは、たいまつ🔥と、花火〜〜!

 


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星空もけっこう見えました。(デジカメの限界)

 

 

そして初日の出が、冒頭の写真。

ハマターンで空が霞んでる影響か、水平線から昇る太陽は見られませんが まあ いいでしょう!

 

 

 

 

新年といえば 書き初め。

 

去年もやったなぁ〜とふと思い出し、今年は砂に書こう!と枝を手に持つまではよかったのですが、なかなかスッといい言葉が思い浮かばなかばず…

 

 

そんな今年の書き初め ばばんっ!

 

 


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自分を肯定する

 

 

という意味が強いですかね。

 

 

去年をふり返ると、隊員として活動しながら日々の生活を送るなかで、自己肯定感について考えることがとても多かったなぁと。

 

自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉

(某Wikipediaより抜粋)

 

 

自分で自分を評価するって、すごく難しくないですか?わたしは 超苦手 です。

 

 

(ちなみに去年の書き初めは「自律」でしたがそれも根本は同じ悩みかもしれない)

 

 

隊員の活動というのは、目標設定や活動計画、成果物も評価方法も、ぜんぶぜーんぶ自分で好きなようにできるんですよね。

だから、甘えようと思えばどこまでも自分に甘えられるし、逆にストイックにやればどこまでもストイックにできる。

 

例えるなら、監督も選手もぜんぶ自分ひとり。練習スケジュールや内容も自分で決めて、その結果として地区大会優勝で大喜びしてもいいし、全国大会で優勝するまでは血みどろの練習を続けてもいい。

 

 

私はというと、根っこでは自分にめちゃくちゃ甘いけれど、他人の目があると頑張っちゃうタイプ。ここまでできたら合格だよ、と目標を提示してもらえさえすれば、それに沿ってだいたいのことは対応できるタイプだと自認しています。

 

 

そして、これまでの人生は、他人から評価される世界でしか生きてこなかった気がします。だから学校や会社ではうまいこと過ごせるタイプの人間でした。

 

 

でも今は全く違う。

 

やるもやらないも 自分。

そんな自分を肯定するも否定するも 自分。

 

 

前述のとおり私は根っこではめちゃくちゃ自分に甘い人間なので、自分にストイックに負荷をかけることがなかなかできない。けれどストイックに頑張るほうが他人から評価されるんだろうな、とは思うし、そういう人に憧れているのも正直なところ。

 

 

その結果、自分の活動に対しては基本的に全く自信がなくて、あぁまた甘えてサボってるなぁと罪悪感や自己嫌悪感を抱くことが多いのです。

 

 

でも実は考え方を変えるだけで、いやいや私にできることはこれでじゅうぶん!100点はなまる!とも取れるんですよね。

はたまた、設定する目標が高すぎたり、自分に対する評価が厳しすぎたり、そもそも自分に高望みしすぎてない?と見直すこともできる。

 

 

そしてたぶん、どの考え方も間違いではないし、明確な正解なんてものはないんだと思います。

 

 

前にもどこかに書いたかもしれませんが、実は半年を過ぎたあたりから、いろんなことに対して意図的にハードルを下げました。相手にも自分にも期待しない。「そんなに頑張らなくていい」ことにしてみました。

 

 

すると、色んなことが、まあ ええか〜になって、少し肩の荷が下りたような感覚でした。

 

思ったように動けない自分も、まあ ええか〜

お前昨日と言ってたことと違うやん?まあ ええか〜

休日にやろうと思ってたこと何も出来なかった、まあ ええか〜

という具合に。全国大会は1回戦敗退でも、地方大会優勝できたことを喜ぶことにしたんですよね。

 

 

これが 良いのか、悪いのか、未だに自分でもよくわかりません。

結局甘えているだけで、ぬるま湯に浸かり続けているだけかもしれません。でもね、正直わたしはぬるま湯が大好きなんです(笑)。 ぬるま湯でぬくぬくしているときがいちばんのびのびできるんだから、それでもいいのかな、それが自分らしさなのかなって思うようになりました。

 

 

 

(ぬるま湯なんて必要ない人もいるし、水風呂で頭を冷やさないとエンジンがかからない人もいるだろうし、我慢して熱湯を耐えることが楽しい人もいるでしょう)

 

 

 

うーん、まとまらない話なのでこのへんで強制終了しますw

 

 

さて、あと9ヶ月で何ができるかな。

 

 

やるもやらないも 自分!

そんな自分を肯定するも否定するも 自分!

 

 

 

 

386日目 : ガーナの季節感

写真は、いつものローカル果物屋さんで初めて見かけて思わず購入した みかん!

イマイチ頼りない味でしたが笑、オレンジと違って手が皮が剥けるし薄皮も食べられるお手軽さはやはりありがたい!見かけたらまた買お~っ

 

 


 

 

さて、ガーナでのみかんのシーズンが一体いつなのかはわかりませんが、

日本の冬のあの甘いみかんが食べたい…

 

 

ガーナの季節を一周して、だいたいの季節感がわかりました。

年中半袖で過ごしていますが、それでも、思ったよりは年間のうちの気候の変化を感じられます。

 

11月~4月:乾期

ピタッと雨が降らなくなり、特に前半は ほぼ降らない。乾期の日差しはジリジリ強い。夜も扇風機がないと寝汗びっしょりになる。

 

5~6月:雨期 メイン

ほぼ毎日夕方~夜間にどばっと降る。雷もたまにデカい。雨が降ると空気が冷えて涼しい。木々が一気に元気を取り戻す。

 

7~8月:雨期 中休み

雨が少し落ち着いて週2~3日程度。日差しもさほど強くなく朝晩涼しい。朝起きると肌寒くてタオルケット必要。個人的には観光ベストシーズンかと。

 

9~10月:雨期 ラストスパート

雨が少し頻繁になる。この山を越えたら雨期が終わるんだなぁという感じ。だんだん日差しが強くなってくる

 

 

これはあくまで、丸1年過ごしてみての個人的感想です。もちろん地域差や年によっての誤差はあります。

 

 

私の住む地域(だいたい中部)は、北部ほど暑くもなく、東部ほど雨がひどくもなく、南部ほど湿度が高いわけでもなく、(西部は詳しく知らないw)、平均的で比較的過ごしやすいな~と感じています。ありがたや。

 

ガーナ人は雨期が好きだという人が多い気がします。雨が降って緑も豊かだし、酷暑でうなだれることもないので、確かに雨期のほうが過ごしやすいです。

個人的な意見を言わせていただくと…何を隠そう雷様が天敵である私にとっては、たとえ暑かろうが何だろうが、乾期の方が安心して心落ち着いて穏やかに過ごすことができます。断水の心配もいまのところ無いのでね…

 

そして気候の話でいうと、実はガーナを志望した理由のひとつに「年中夏だから」というのがあります。当時アフリカに対して全くもって無知だった私は、要請を見比べながら、アフリカといえども気候がけっこう違っていることを知り、もともと寒さに弱く暑さに強い体質ということもあり「年中暑い国のほうが合ってるでしょう!」と安直に照準を合わせたのでした…。

 

 


 

 

そして現在は、まもなく11月。

前述のサイクルでいうと、まもなく本格的な乾期に突入しようとしているところです。10月に入ってからというもの、日差しが日増しに強くなっているのを肌で感じます。太陽の下にいるとジリジリ聞こえます…ジリジリ…焦げる…

 

しかし、最近まだまだ雨も続いています。しかもほぼ毎日。けっこう強く降ることもあります。

 

↓ 今月初旬には北部での大規模な洪水がニュースになっていたり、

 

 

↓ ここ数日は、我がアシャンティ州での洪水・冠水のニュースも見かけて 驚き。 

 

 

 

首都アクラでも豪雨で冠水しているところがあるようです。

自分の目で見る範囲では、冠水の現場や被害の様子を見かけたことはないのですが、やはりバケツをひっくり返した雨が降れば、冠水・洪水は発生するんですね。。

 

 

そしてそして、今日はこんなニュースが。

ガーナ気象庁が「あと2週間は雨が続きそうだよ。ここ最近の豪雨ほどではないけど冠水など注意が必要です」みたいな発表をしたようです。 

 

 

 

もう少し雨が続くのか…

恵の雨だから大切なのはわかるけど…

ほどよく雨だけ降ってほしいと願うばかりです…(被害的にも個人的にも)

 

 

 

 

383日目 : 朝マック

 

買い食い朝ごはん 通称「朝マック」をご紹介します。

 

 

ガーナ国内どこへ行っても見かける、おそらく主に朝食としてよく露店で売られている、卵焼きのホットサンドのようなもの。それを勝手に朝マックと呼んでいます。

個人的には、移動や旅行中の朝ごはんとしてよく利用しています。

 

 

今回購入した場所は ここ。クマシのバスターミナルの片隅です。

 

 

まずは卵焼きを作ります。

具材は刻んだトマトと玉ねぎ。お店によってはピーマンやにんじんが入るところも。卵の個数も指定できます。私は今回は2個でオーダー。

 

 

そして卵焼きができたら…

 

 

「パンは?トーストする?」と聞かれます。

 

 

トーストの様子がこちら。

 

 

ぎゅ〜〜〜っ!

 

卵焼きの上にパンを乗せて、潰します。

せっかくのふわふわ🍞も全力で潰されます。ぎゅ〜〜〜っとしてから【パンたまごパン】のサンドのかたちにしてさらに両面をぎゅ〜〜〜っ!ホットサンドもびっくりなほど入念に潰します。全体重をかけてフライパンの上でパンを潰す不思議な光景…

 

 

で、こちらが完成品!3セディ(60円)

このぺったんこのパン、ギュッと詰まっているうえにしっかり油も吸収しているので、見た目の割に満腹感がすごいです。これもぜんぶ食べたらちょっと重かった…

 

 

作ってくれたのはこちらのナイス髭なおじちゃん。

写真撮っていい?と尋ねたら、うへへぇ〜と照れてかわいかった🤗 

 

 

色んなところでこの 朝マック を食べていますが、味がしなくて(たぶん塩入れ忘れ)マズいときもあれば、半熟状態からパンを乗せることによりフレンチトーストみたいなしみパンが絶妙に美味しいときもあったりして、シンプルだからこそ、微妙な味の違いを楽しめます。

 

 

379日目 : 授業内容のすり合わせ

 

前回の投稿で

まず、彼が教えたい内容を把握し、彼が生徒に伝えたいと思っている(であろう)ことが理解できました。そして自分を「彼と生徒の橋渡し」的な存在として位置づけてみると、私が何をどう補足してやれば、教師/生徒 双方にとってプラスになるのかが、自然と見えてくる

だなんて、偉そうなことを書いていましたが、実際はそう簡単ではないよ、というお話。

 

 

ガーナ人のいうことを理解するだけでも一苦労だし、

私が見えてきたものも、必ずしも正解ではない、というお話。

 

 

平たく言うと、

今日のお昼、軽く口論みたいになってイライラした話。。

 

 

要は、愚痴です。笑

 

 


 

 

明日の授業は、PowerPointで実際にプレゼンを作る初回。

それに向けて資料をせっせと準備しています。

 

生徒には、まずはお手本どおりにそっくりマネをして作ってもらおうと思っていて。

そのお手本となる簡単なプレゼンテーションを準備していました。

  

それがこちら、たった2ページのかんたんなもの。

※ICCESとはうちの職業訓練校の名前で、Nerebehiは地名です

 

これを見せて、作り方も見せて説明して、実際に操作させようと思うんだけど、どう思う?と、例の彼に見せてみました。(彼=今学期だけいるインターン生=ICT授業のパートナー)

 

すると… 今にもダメ出ししたそうな表情をする、彼!笑

おそらくこのサンプルを見た瞬間 気になって気になって、私の説明の後半はほぼ彼の耳に入っていなかったと思われます。。

 

まあね、こちらも彼の意見を聞きたくて事前に見せているのだから、彼の意見はありがたいので、どこかダメかな?と、聞いてみたら…

 


ダメ出しポイント:
タイプするテキストの内容は、ICTに関連した情報にするべきだ。
(学校の紹介文とか、そういうのじゃない)

 


は?そこ?笑

 


と、咄嗟に反応してしまった私は、
え~なんでよ、タイプする文章の内容なんて何でもええがなww
わざわざ長い文章入力させる必要もないし(タイピングの練習ではないし)、別によくない?ww小難しい教科書の文章を入力させる必要ある?ww シンプルにいこうよ… しかもプレゼンっていうのはさ、何かを紹介したり発表したりするものであって…

と、頭の中をかけめぐった日本語の中から部分的に抜粋して、少し反論をしてみました。(抜粋する理由は、喧嘩腰にならないようにというのと、根本的な語学力の問題…)

 


それでも、私の言いたいことは、彼には飲み込んでもらえません。

私はこう思って…と伝えようとしてもあまり聞いてもらえないうえに、違う違う、だからね、ICTの授業だからね、、、と、彼も私を必死に説得してきます。

 


わーかった、わかった。OK。
じゃあ、どんなサンプルが授業に適しているのかな?
ごめんね、言葉だけでは私ちょっと理解できてないので、実際に作ってみてくれる?明日はそっちを使うから。

とお願いして、彼に作らせたものがこちら。

 

小難しw そこに説明文を入力する?w

↑これは心の声です。笑

 

 

そんな私を不安に思ったのか、

ここからさらに、熱量を帯びて畳みかけて熱弁を繰り広げはじめる、彼。

 

このあとはこう教えるべきだよ…かくかく…

次はこれをこうして文字の色とかフォントとかを…しかじか…

ああ、それはまだ教えてないからそこまでやらなくても…云々…

 

 

あ~~~~もうっ!!!!!

そんなに教えたいことが明確で頭の中に詰まっているなら、もう、お前が授業やれや~~~~~~~~~~!!!!!

 

 

と、荒ぶる気持ちを抑えつつも、結局、軽い口論に。笑

 

 

せっかく準備したものをろくに見ようともせず全否定されたうえに、こうやって教えなよ、こうしなよってポンポンポンポン投げてくる。必死に抵抗しても全く聞いてもらえず、こうだ!こうあるべきだ!わかる?という彼の態度もあいまって、さすがの私もイライラした。。

ねえ、ちょ、ちょ、わかったからちょっと待って!ねえ聞いてよ!と遮ろうとしても、お互いがお互いに「聞いて!」「聞いて!」という状態に。もう こうなってからは何を話したかすら忘れました。。

 

ま、こうして書きながら、口論できるようになったのも成長だよな~とは思いますがね。

 

 

ちょっと落ち着いて、最終的にはこんな感じでお互い収まりました。

 

私:セオリーはあなたが、プラクティカルは私がやるって決めたでしょ?

彼:そうだね

私:なら、私が用意するから

彼:うん、そうだよ、セオリーは君が教えるべきだ

私:だから私はこうやって準備している。でも、あなたの頭の中にある教えたいことのイメージがあるならさ、事前に教えてほしいねん。それに沿って準備するから。あとから言われても作り直すのは私もしんどいねん。言ってくれなわからん。

彼:わかった

私:オーケー。じゃあ、明日はどんなプラクティカルがいいのか、順を追ってもう一度教えておくれ。全部聞くから。(君の頭の中にある情報をすべて教えておくれ…)

 

こんな感じで収めました。

結局わたしも、彼の言うことを一旦全部受け止める、というのがいちばんやりやすいんですよね。。。大変だけど。。。

 

 

整理すると、彼の教えたい内容って、本当に教科書に 忠実。超忠実。

 

実は教科書のサンプル画面を見ると、そこにもICT理論の文章が入力されている…

もう、彼の頭の中って、見事に教科書の内容と一致しているですよね。彼の頭の中=教科書。こわいぐらい忠実。

 

それなら、私はもう、教科書に従って準備するしかねぇ。という結論に至りました。

そうすればきっと彼も大喜び間違いなし。私も彼もいちばん平和!笑

 

ありがたいことに(彼の独自路線ではなく)教科書なら私もゆっくり何度も読めるし、準備もしやすい。彼を満足させるための授業をしているのか?これでいいのか?という不安もありますが、教科書の内容もまあそこまで悪くはないし、うまく抜粋しながらやればいいかと。

 

 

そんなこんなで、教科書さまさま~~!

 

 

実は少し前から彼に「君もこの教科書買うべきだ。たった40セディだ。(800円) クマシのあの店で買えるから」と言われていました。

そして先週末、ちゃんと買ったんです。私。彼に育ててもらっているからね。笑

でもこの教科書もなかなか悪くはないのです。ガーナ高校生用のやつです。

 

 


 

 

ということで、久しぶりにイライラしたことが面白かったのと、自分を落ち着かせるために書き殴らせていただきました。お粗末さまでした。。

 

 

もちろん私も至らない点は多々多々あって、ポンコツなことは百も承知なので、私も悪いし、彼が間違っているわけでもないんですけどね。

  • 私がよかれと思ってやっていることは「よかれ」でしかない。相手がそれを「良い」と思うかどうかは相手次第。 → 自分の学校を紹介をする という想定のパワポを作ったほうが、実際にパワポを使う場面とか目的とかが明確でイメージしやすいのではないだろうか。と勝手に思っていたけど、この「ではないだろうか」が既に傲慢なのかもしれない。
  • まだまだ言語力が足りないので、思っていることすべてをまだ自分の言葉で伝えられない。
  • 前日ではなく、もっと早くから内容のすり合わせをするべきだったのかもしれない。まあでも、早く聞いても予定も言うこともコロコロ変わるし、早すぎるのも良くないんやけど。。
  • 内容のすり合わせはせずに、私も好き勝手やってみればよかったかもしれない。自信をもって「こんな授業はどや?!」と生徒にも彼にも見せられたらいいんだけど、そこまでの自信は私には 無い

な~んて色々と考えながら、深呼吸して、今日も夜が更けていき(現在21時前)、こうして毎度のことながら、授業準備をするのはギリギリです。。