373日目 : 授業スタイルの見直し
久方ぶりに、自分の「活動」の話をします。
この投稿をさいごに、任地での「活動」に関する更新がぱったり途絶えておりました。ええ、知っています。自覚はありました。ごめんなさい…
空白を埋めるべく、まずは夏休み前の3学期のふり返りから。
パソコンルームが整った前回投稿のあとは、各学年週1コマのGeneral ICTクラスを私ひとりで担当していました。(カウンターパートはそもそも2学期から不在。)いちおう他教科の先生が補助をしてくれる手はずにはなっていたけれど、私もそんなに積極的に協力を求めなかったため、ひとりで授業をしていました。
3学期中に実施できた授業は 各学年 5回。
3学期は1・2年生しかいないので、延べ10回の経験値…微増。もともとゼロに近い授業経験値が…微増しただけ…「授業をする」ということに、なかなか慣れません。
正直、慣れるどころか、むしろ、迷走していました。
授業の内容は、超基本編。1・2年ともに同じ内容を実施しました。
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授業はすべてパソコンルームで行い、黒板&机で行うセオリー(座学)は一切排除。
生徒をパソコンの前に座らせ、スクリーンに私が用意したパワポ資料を映し、パソコンを実際に操作してもらう、という流れで進めていました。
できるだけパソコンを触って体で覚えてもらいたいという方針のもと、ノートを取りなさいという指示も出しません。なので生徒もノートは持参しません。これぐらいの超基本編ならノート取らなくても触ればすぐに身に付くだろうと私も考えていました。
しかし前述のとおり、授業経験値はもともとゼロに近い(人前で話すこと自体があまり…)私が奮闘したところで、何をどう教えたらいいのかは毎回手探り、英語通じない、急に授業がなくなったり生徒集まらない日もある、教えてもみんな全然ピンときていない顔してる。振り返れば、そんな授業を重ねてばかりでした。
そんなピンとこない3学期ですが、そうなんです、年度末なのです。さすがに期末テストをスキップするわけにもいかず(2学期はスキップさせてもらっていました)、なかば強引にテストも実施。私にとっては初めてのテスト問題作成。こちらも手探りでペーパー問題を作成してみました。
設問を2つほど抜粋してご紹介させてください。
赤字は答案内訳、太字が正解率です。
1・2年生 計60名弱にテストを実施した結果が、これです。
2問とも正解率50%割れ…この結果をどう思いますか…私は正直、がっかり(泣)。
他の問題も、できるだけ画面ハードコピーをふんだんに印刷し、パソコンの操作をしているイメージがわけばカンタンに回答できるような問題を作ったつもりでしたが、結果は撃沈。
と い う か 、
そもそもですよ、
私が作ったテスト問題は、生徒に読んですらもらえなかったんです、きっと。テスト当日、もちろん試験会場を見回るわけですが、開始5分もしないうちから続々と生徒が席を立って退出していったのです。そしてカンニングもいっぱいいた。でも、カンニングしたところでカンニング元もめちゃくちゃ間違っているから、まったく意味が無い。コソコソしてそれでバレてないと思ってるわけ?ていうかどうせ間違ってるしw もう逆に面白いよ君たち。笑
以上、3学期を総括すると、
- 授業をしても手ごたえがない
- テストを実施してもテストにすらなっていない
うーん、思い返せば、けっこう しんどい 状況だったのかもしれませんね。
そんな3学期が終わったのが7月末、そして現在10月中旬。
その間ブログに活動のことを投稿するに至らなかったのは、自分の中で消化できていなかった証拠だなぁと実感しています。文章にできるほど自分の中の考えや気持ちが整理できていなかったんだと思います。どうしたもんかなぁ、こんなんでいいのかなぁ、と悶々とする気持ち、を、一旦横に置いて夏休みは旅行に勤しんでおりました。
でも 今やっと こうして書くに至りました。
実はここ1か月で、状況が少し変化しました。
夏休みが明けて、9月から始まった新学期。
校長が突然、ひとりの男性を紹介してきました。
現在大学生で、今学期だけインターンとしてやってきた彼。担当科目はICT。
経歴を尋ねると、カレッジ(日本でいう専門学校に近いかな?)を卒業したあと、中学校での教員経験が4年間ある、と。高校の教員になるために現在大学にいっている、と。
ほほーん、プロや。私よりデキるやん。やったー。授業やってもらお。ラッキー!
と、迷走ぎみだった私は、正直こんなテンションで彼を快く受け入れたのでした。(ごめんなさい)
話し合った結果、90分/コマの授業を分担することにしました。
- セオリーの部分は彼が担当 (座学:教室で黒板使って教える)
- プラクティカルの部分は私が担当 (実技:パソコンルームで実技を教える)
そして、この体制になって、現在1か月ほど経過したところです。
結論から言います。
この体制、めーーーーーちゃくちゃ やりやすい。
性に合ってる。学ぶことも多い。
彼、来てくれてよかった。
彼が来た当初、授業の内容や分担を話し合っている段階では まだこんな構図でした。
セオリーごり押しのガーナ人「セオリーめっちゃ大事だから!プラクティカルも大事だけどさ!まずセオリーがないとはじまらない!」
VS
プラクティカルごり押しの日本人「私はプラクティカルしか教えられないし!前学期もセオリーすっとばしたしね」(心の声:セオリー要らなくない?ただでさえ授業時間が超限られているのにセオリーに割く時間がないでしょ~)
ファイッ!!
まあでも彼は「これを教えるべきだ」って言う内容がハッキリしているし、そんなにやりたいならとりあえず任せてしまおう!好きにやっておくれ!と、なかば投げやりに、彼に委ねてみることにしました。
迎えた彼の授業 第1回目。
初回は90分まるっと教室でのセオリーにするということだったので、私は生徒側に座って見学。座学なんてどうせ退屈で意味ないだろうと内心偉そうな態度の私は、このあと軽く落ち込むことになるとなど つゆ知らず。。。
彼の授業を見学して思ったこと
- 生徒がちゃんと話を聞いている
- 生徒の反応が良い、頷いたり、質問すればすぐ返事が返ってくる
- ノートもきっちり取っている(黒板を写している)
これって、授業風景としては当たり前なのかもしれませんが、これまで私がひとりで授業していたときはこうだったんですよね。
- 聞いてって言っても聞いてくれない、そもそも私の英語がたまに伝わらない
- わかった?って聞いてもウンともスンとも反応が返ってこない。質問しても黙る
- ノートは取っていない
- 生徒はあまり楽しそうではないし、そんなの私も楽しくないw
いや、真逆!www
これがもう、すごくカルチャーショックというか、私にとっては衝撃の光景だったんです。
授業前は どうせ座学なんて…と斜に構えていた私でしたが 喝!を入れられた気分でした。
その授業での彼の板書「プレゼンテーションの重要性とは、その1~~その2~~」とか何とかツラツラ書かれています。この内容をノート取らせて、果たしてパソコンスキルはあがるのか?という疑問はぬぐえませんが、それ以前に、それ以前にですよ、
教室の雰囲気が、とても良い。これに尽きます。
「勉強している」「授業を受けている」という実感が、生徒の表情や態度から、ひしひしと伝わってきました。伝わりすぎて心が痛い。
先生も生徒も、俺たちの授業スタイルってこうだよね~~という、ガーナ人同士の阿吽の呼吸を見せつけられたといいますか、とにかく、教えている側も、教えられている側も、ものすごくしっくりきているのは間違いない。
授業が終わったあとは、複雑な感情が自分の中でぶわ~~~~~~~~っとなりました。
投げやりモードに突入したときは「先生も生徒も双方がこの座学スタイルで満足しているならもうそれでええやん。私いる?もう授業やらんでええかな?元々無い自信やけど、もっと自信なくすわwww」という具合でした。
とにかく、いままでの自分の授業スタイルは ダメだ…
と、打ちひしがれた私をよそに、言うことは立派な彼は「高校用の教科書に基づいてこれを教えるよ」とか「 授業プランはこうだよ(←ちゃんと書いてくる)」とか、なんなら「教員経験も無い未熟な日本人に、この僕がガーナ流の教育方法を教えてあげるよ!」といわんばかりに、すこぶるやる気満々。笑
今学期はとりあえず、そんな彼に乗っかることにしました。
教える内容は全部 彼に任せる。私は彼が教えた内容を補足するようにプラクティカルをやる。そういう風にもっていこうと決めました。
こちらはとある日の授業の前半パート、彼が教室で教えている内容に合わせて、プラクティカル用の資料をリアルタイム修正している様子。彼が板書で教えた内容や、使っていた表現をなるべくそのままプラクティカル授業でも使うように奮闘している様子。
彼がPowerPointの立ち上げ方の手順をノートに取らせたなら、
私は実際にパソコンを使って、PowerPointの立ち上げをやらせよう。
彼がこのボタンの名称と役割を教えたなら、
私は実際に生徒にボタンをクリックさせてみよう。
そう心がけながら準備を進め、ついに迎えた 私のターン。
パソコンルームで、実際にパソコンを触っての授業。
これが、なんとまあ、彼にめちゃめちゃ好評でした。
Very well !! Today you done well !!! (今日のお前は最高だ!よくやった!)
めちゃくちゃ褒めちぎってくれました。頼りないと思ってた日本人が思ったよりできたもんだから、俺が育ててやったぜ☆と喜んでいるのかもしれません。まあでも褒められたら私も嫌な気はしない。笑
私のパワポ資料もとても気に入ったらしく、データが欲しいと言われたのであげました。
私個人の感触としても、とても授業がやりやすかったです。
「これさっきノートに書いたよね?なんていう名前だった?」「これクリックすると何が起きるんだっけ?」と質問すれば返事が返ってくる、嬉しい。
そしてちょっと私の言語力が足りない部分はその場で彼が英語だったり現地語だったりで補ってくれる。これも授業進行には欠かせないと改めて実感。
先に書きましたが、
この今の体制、とてつもなく 性に合っている のだと気づきました。
まず状況を把握し、相手の考えや要求を理解する
↓
何が必要とされているのかが見えると…
↓
私自身がすべきことがわかる。
相手が望んでいることが実現できるように最大限尽力する。
私はこのサイクルにハマると、思う存分 持てる力を発揮します。ドヤァ。笑
私の性格や仕事ぶりをご存知の方だったら、ああ、わかる~と思っていただけるかもしれません。
逆に、このサイクルにハマれない場合、ポンコツです。前学期までポンコツでした。
自分に求められていることがわからないと何もできない。もっと言ってしまえば、行動の原点となる動機が自分の中には存在しないので、自分発信ではうまく動けない、行動の主軸は常に他人にしかない、ということでしょうか。この話は奥が深いので割愛。
今回でいうと、
まず、彼が教えたい内容を把握し、彼が生徒に伝えたいと思っている(であろう)ことが理解できました。そして自分を「彼と生徒の橋渡し」的な存在として位置づけてみると、私が何をどう補足してやれば、教師/生徒 双方にとってプラスになるのかが、自然と見えてくるんですね~ あ~ やりやすぅ~。
私、カウンターパートがいる環境のほうが、能力を発揮するのかも。いまさらながらの気づき。。笑
それでもガーナ人の意見を尊重しながら「合わせること」って簡単ではないんですけどね、おいおい~聞いてないよ~と思うこともあるんですけど(だからリアルタイム修正が必要)、それでも引っ張るスタイルより、合わせるスタイルのほうが随分やりやすい。
もちろん1年たった今だからこその「ちょっとしっくりきた感」だとも思うんです。1年前と比べたら、ガーナ人(彼や生徒)のことを理解できる力もついただろうし、語学力もちょびっとはマシになっているだろうし、そういう小さな変化の積み重ねもあってこその、今だとも思うんです。
でもやっぱり向き不向きはあるし、自分の得意/不得意はあるし、自分に足りないところ、弱いところが活動を通して色々と見えてくるな~~~~と痛感したり。
あと、授業スタイルも、独りよがりな部分があったなーというのも気づき。
反省しました。
例えるなら、リフティングを上達したい!として。
いくら座学をやっても、実際にボールを蹴り上げる技術が上達する訳がない。
パソコンの授業に対しても、私はそこういう風に思っていたんです。とにかくパソコンに触る時間を増やしたい、私はそうやって身につけたんだから、そうすれば生徒たちも自然と学んでいくだろう、と。
でも、ある時ふと、違うものに例えてみました。
日本人にとっての(少なくとも義務教育当時の私にとっての) 英語学習です。
英語が話せたほうが絶対いい!と思っていても、実際 学校では座学ばっかりで一向に英語が身に付かない。そりゃそうだ。うん、おっしゃることは分かるんだけれども、かといっていきなりネイティブの目の前に放り出されてもどうすればいいか分からず、ひたすら愛想笑いしかできないよね。。
そう考えたときに…生徒の気持ちもわからんでもないなぁ…と。おお、そうか、と。(この例え自体が適切ではないかもしれませんが…)
ともあれ、授業スタイルの改革が必要なことは、確信。
来学期からはまた私がメインで授業をしないといけないので、ガーナスタイルにもう少し歩み寄った授業を展開できればいいなと思っています。
そのために今学期中は、彼の授業からガーナスタイルの良いところを学びたい所存です。
364日目 : いつもの果物屋さん
364日目
1年目の最終日にもなると、いまの生活がすっかり日常として定着しているこの毎日も、あと1年しかないのか~~とか思い返したりしますよね。(語彙)
気づけばすっかり慣れて落ち着いてきたいまだからこそ、日常の写真を撮ってブログにあげよう!と改めて思っています。当初は「写真撮っていい?」って聞くのも申し訳ない気持ちでいっぱいで遠慮しまくってたけど、いまは気兼ねなくお喋りして写真も撮れるようにもなって、自分の心のゆとりも感じますね。。
いつもの果物屋さん。と マダム。
ルートタクシー乗り場にあって立地的に便利なので、いつもここでフルーツを買って帰っています。だいたい週1ペース。
基本的なラインナップは御覧のとおり。バナナ、リンゴ、オレンジ、パイナップル、スイカ、、、ガーナではよく見るありふれた普通のフルーツ屋さんですね。
時期になればマンゴーやアボカドも出てきていたとは思いますが、いかんせん私はマンゴーにもアボガドにも興味が無いので記憶があいまい。(ちなみにガーナではマンゴーの季節は年2回アボガドも2回だったか?あって、隊員さんたちはよくマンゴ~♪アボカド~♪と騒いでいますが、いかんせん私は以下同文)
私は基本リンゴとバナナ、ときどきパイナップルを買います。
栄養が偏りがちな途上国生活ですが、フルーツを食べておけば何とかなるかなと信じて食べています。
バナナは5~6本で1セディ。(20円)
小ぶりなローカルバナナと、ふつうサイズの輸入バナナがあります。
輸入の方が甘いです、ローカルの方が痛みやすい(黒くなるのが早い)気がします。輸入ってどこから?ってマダムに聞いても、マダムは知りませんでした。。
リンゴは以前「made in South Africa」というシールが貼ってあったことがあったので、基本輸入かなぁ? 日本の感覚でいうとひとまわり小さい1玉で、2.50セディ。(50円)
先日久しぶりにパイナップルを買いました。
パイナップルを買うと、その場で切ってくれます。自分で切ってもいいのですがゴミとかめんどくさいので私はいつも切ってもらって持ち帰ります。
では、ガーナ流パイナップルの切り方をご紹介!
ナイフで削ぐように 皮をむく
十字の切り込みを入れる
ビニール袋に入れて…
ダンっ!ダンっ!!一口サイズのできあがり。
ガーナのナイフは切れ味が抜群に悪いので、こんな切り方をしてもビニールは切れません。ある意味便利か。笑
そういえば、ガーナではオレンジの皮もナイフで剥きます。
ナイフの刃を外に向けて、削ぐように、シュッシュッと。
皮がむけた状態=白い玉です。なんならその白い玉の状態で売られています。
皮をむいたあとは、ヘタ付近を少しだけ切り落として(果肉が少しだけ見える状態)、その部分から吸い取るように果肉を食べます。片手でギュッと握りつぶして中身を押し出しながら?食べる感じ。絞って果汁だけ飲んでるのかとも思いましたが、食べカスを見るとちゃんと果肉が無くなってるんですよね。私も何度かその食べ方に挑戦しましたが、お作法がまったくわからず…食べにくいわ!!!と、断念。
それ以来 オレンジはあまり手を出さなくなりました。。時期にホストファミリーのことろへ行ったら庭に実っているのでもぎって食べるぐらい。
日本は梨とか桃とか美味しい季節か…食べたいなぁ…
359日目 : トイレ工事劇場
実はここ3日間ほど、お隣さんのトイレを借りて生活をしていました。
ここが不便だよ隣人トイレ生活…
その1:雨の気配を感じたらトイレに行っておく必要がある (さもなくば土砂降りの中隣の玄関までダッシュになる)
その2:隣人が寝てしまうと玄関が施錠されてしまいトイレに行けない…
なぜ自宅トイレが使えなかったかというと、ちょっとした工事が行われていました。
同時に、工事中は水道管も遮断されてしまい(詳細は後述)、蛇口をひねっても水が出ず、生徒に水を運んでもらっての溜め水生活でした。
昨日の午後 無事に工事が終わって、今はもう、蛇口をひねれば水が出てきて、いつでも好きな時間にトイレに行ける生活が戻ってきて ホッとしているところです。
丸1日様子をみてみたけど、水道もトイレも問題なさそうです。よしよし。
特別おもしろい話でもないですが、ここ1週間私を騒がせたトイレ工事劇場についてご紹介します。なんとなく書き残しておこうかな、と。
こちら 工事前の写真。自宅の裏にあるトイレ排水が流れ込むタンクです。
左のパイプからトイレ排水が流れ込み、右に流れていきます。
実はかなり前から「トイレ排水の工事が必要だね」という話はあったんです。
最初に話が出たのはいつかな?と振り返ってみたら、7カ月以上前でした…!笑
でも当初から、隣人と話しても、学校と話しても、「何か問題がある」ということだけは伝わってくるのですが、その問題が一体何なのかはサッパリ理解ができなくて(笑)、まあ逆流とか漏れはないから室内に何ら影響は無いし、自宅裏を見に行ってもあぁーなんか漏れてるのかもなータンク周囲が湿ってはいるなぁーとは思いつつ、異臭もないし、少なくとも私の生活にいまのところ支障は無いから、何かが起こってからでいいっか☆ と楽観視していました。結果、半年以上放置。笑
そして、ことが動き始めた、先週火曜日。
首都から戻ってきて5日ぶりの自宅。おや?周囲に何やら土木作業中の痕跡が。(作業者はおらず土砂などがあるだけ)
ああ、私の不在中にトイレ工事やったのかな?とは、思いました。
そして自宅内へ入ると、蛇口をひねっても水がでなーい。なーぜー。
ま、明日学校行って確認すればいいか、と、この時点ではまだ穏やかでした。(非常用のため水は常備しているので、突然水が止まっても緊急を要するほど緊急ではない)
翌日 水曜日。
学校へ行って副校長に話を聞いてみると「トイレ工事に着手して、まだ途中なんだよ。工事担当の同僚は明日学校にくるはず。彼が詳細が知ってるから」と。ふむふむ、そうですか。
じゃまた明日ね、と、この時点ではまだ詳細を何も知らなかった私は、何も気にせず溜め水を使ってトイレを流し続けていました。
さらに翌日 木曜日。
やってきた同僚を自宅前まで連れて行って、現場を見ながら詳細を確認しました。するとサラリと衝撃の事実を告白。。。
同僚:タンクの拡張工事をしていて、工事が終わるまではトイレ排水のパイプは一時的にシャットアウトしているよ
私:え、それって、え、昨日とかずっとトイレ流してるけど、それはどうなってんの…問題なく水洗できてるように見えるけど?
同僚:流したやつはパイプの中にずっと溜まってるね
私:えっ、えっ、じゃあ流したらあかんってこと??
同僚:うん、そういうこと。工事中はお隣さんのトイレ借りればいいよ。OKじゃあ案内するね (歩き出す同僚)
いーやいやいやww そういうことは早く言ってww ここ2日間流してたけどwwww
という自分の心の声を聞きながら、さらに詳細を確認しました。
・水道管がタンク付近を通っていたため、作業の都合で水道管も切断中。そのため水道も使えない状態になっている。(給水タンク~蛇口の間のパイプが切断されている状態)
・排水タンクはすでに完成しているが、タンク内に入れる化学薬品を買ってこないといけなくて、タウンまで行かないといけなくて入手するのに時間がかかっている。
同僚:週末には終わるから!
私:週末って金曜?土曜?「いつ終わるか」はいつわかる?入手したらすぐ電話くる?
という感じ。ここまでくると、
ああ、今日明日には終わらないんだな、週末も怪しいな。と、悟る。
工事の進捗確認を進めるとともに、週末は自宅からは避難確定だなと思って週末の宿の手配を始める。
金曜日。
朝学校に行こうと家を出ると、隣の家で作業している配管工が声をかけてきた。どうやらこの兄ちゃんがうちのトイレ工事も担当しているらしい。するとまた予想外の事実を語りだす。
私:あとは薬品を待っているんだよね?それが届き次第作業が終わるって聞いたよ。いつ入手できそう?
配管工:いや、僕は薬品を買うための「追加費用」の支払いを待っているんだよ。お金さえあれば今すぐ電話一本で用意できるし作業もすぐに終わる。副校長が払うって言ってたけどなぁ
え…?
これ… 誰が作業止めているの?問題の本質はどこだ?!
ちょっとした推理がはじまった感覚です。 さて誰を信じるべきか。笑
とりあえず学校に行って校長・副校長・同僚と話をしよう!と思ったら、まだ誰もいない。副校長はタウンに出ているとのことで電話がつながらない。同僚に電話してみたら体調不良で家にいるよ。と。(ほんまかいな)
個人的にはこの同僚よりも副校長のほうが頼りになるので、副校長から折り返し電話がきたタイミングで、配管工のところに戻って、副校長:配管工で電話で話してもらいました。
電話が終わって。
配管工:副校長は、夕方帰ってきたときにお金を払いに行くよ、と言っていた。今日中にきちんと支払いがあれば明日には作業終わる。けど、maybeって言ってたからどうだろうね。
私:うーん、なるほど。まあいずれにせよ、私は、今日学校終わったら友達のところに避難するからね。週明け戻ってくるからそれまでに作業終わらせといてよ。
配管工:急ぐんだったら、学校がお金を払う前に、先に作業しておいてもいいよ?(これはたぶん彼の優しさからの提案) ただし先に作業したことは学校には黙っておいてね。もし作業終わったって学校が知ったら支払いをすっぽかされるかもしれないからさ。
ついに配管工の兄ちゃんから憐れみを受け始める展開?笑
・私が立替えて支払っておく?
・兄ちゃんの優しさに甘える?
複数の選択肢が頭をよぎりましたが、いや、お金のトラブルは極力避けるのが鉄則。いらんことしたらあかん。そして週末は避難するところもあるし、週明け直ってなくても隣人のトイレ借りたらいいだけや。と決断しました。
私:ありがとう。でも、学校がお金を払うまで作業は止めておいて。急がなくていいから。私は大丈夫。お金を受け取ってから、作業再開してね。週末に作業が終わっていることを祈ってるよ。
そう言い残して、夕方には荷物をまとめてタウンへ向かう私であった。
(補足すると週末避難している間も関係各所に電話でプレッシャーをかけたほうがよかったんだろうけど、いまだに英語で電話するのちょっとハードルが高くて、、、直接会話しても100%理解はできていないのに、電話で中途半端なやりとりしたら(少なくとも私が)混乱するかもなぁ…という発想で、週末はキレイさっぱりトイレのことは忘れて過ごしました)
ドキドキの 月曜日
さーて、終わってるかな?まあ終わってないだろうなあ、期待なんてしてないぜ!なんて考えながら、少しワクワクしながら自宅に戻ってきた月曜日の朝。
自宅の様子を確認。誰もいない。何も変わっていない。現状維持。
うむ、なーんの進捗も無いご様子。ですよね~~~!!!!知ってた!!!
学校に行って、校長・副校長に工事が終わっていない旨を伝える。
お金は確かに金曜日に払ったらしい。うーん、なんで終わってないんだろう。電話で確認するということなので、しばらく確認結果を待つ。
このとき副校長が小声で私を呼んで「例の同僚は学校が追加で支払ったことを知らないから言わないでね」的なことを言い出す。小声で。なにやら不審な雰囲気で。え?何の話??なんかややこしい話になってる???
そうこうしているうちに、満を持して校長が動き出す。
とりあえず、現状を見に行こう!と言ってくれて校長と共に自宅へ。校長はこのときはじめて現場を見た。そしてタイミングよく配管工も自宅周辺にいたので、捕まえて直接現状説明をしてもらった。
よし、学校戻ろう、と言う校長。
配管工も連れて学校へ戻る。副校長も交えて何やら現地語で会話。あ、副校長が学校の財布からさらに追加支払いをしたぞ?配管工は 戻っていった。そして校長は言った「明日終わるから、大丈夫」と。校長が言えばけっこう安心感がある。
校長にこそっと聞いてみると、どうやら…
先週金曜日に学校は追加料金を支払った。お金は学校→大家→配管業者というルートで支払われるらしい。学校が出した金額は500セディ。なのに、ルート末端の配管工には300セディしか届かなかったらしい。200セディ消えた…?????誰だちょろまかした奴!!!!!!笑 学校の中でも、配管業者の中でも、複数人絡んでいるだろうし、登場人物多すぎて疑いだしたらキリがないやつ。。
ま、でも、これで工事が終わるなら私は何でもいいです。
学校のお金だし。私のお金じゃないし。学校は消えた200セディ分また払ってくれたし。笑 困るのは学校だし、あとは現地人同士でうまいことやるでしょう。。私が出る幕でもないかなと。
いずれにせよ、早くても明日ね。
火曜日
もう問題はすべて解決されたはず!工事は今日終わるはず!
しかし、なかなか配管工の姿が見えない。
10時…11時…来ない。副校長から電話してもらう。
13時ごろ校長と自宅へ。すると配管工発見!作業してる~よかった~
15時ごろもう一度自宅へ。待っていた「工事完了!」の知らせ!きたーーー!
お水でたー!やったー!
蛇口からお水が出ることも、
自宅で好きなときにトイレに行けることも、とってもありがたい。
ですが、何よりも嬉しいのは「トイレ工事どうなった?」と毎日進捗確認して関係各所にアポして、いつ終わるかな~っていう心配がなくなったこと!
問題の本質がいつの間にか、トイレが使えないことから、工事が進まないことに変わっていた。。笑
ちなみにこれが工事完了後のタンク。大きくなりました。
フタする前の様子。化学薬品を待って
いる状態。
手前のパイプから排水がやってくる。化学薬品と、木炭も入れておくらしい。かんたんな浄化装置なのかな?でも、そのあと、思いっきり地表に流れ出ているご様子。トイレ排水って流したあとどこに流れてるんだろう…って実は疑問に思いながら見て見ぬふりして1年過ごしてきたけど、意外とすぐそこで自然に還っているご様子w
いやあ、ガーナだわ。ほんと。笑
オチも何もないし、大した苦労話でもないのですが、こうして振り返ると無駄に話が長いだけ。。読んでいただきありがとうございます。。
余談ですが、今朝、意気揚々とトイレを水洗しようと、いつもどおりレバーをグイッと回すと、ボキッと折れました。
え、トイレに疫病神でもいる?トイレの神様に何かしました私?笑
レバーはすぐに買いに行って取り換えました。
余談その2
配管工のお兄ちゃんは、うちの学校の卒業生だった。在学中は建築科だったって。10年前に卒業して、インドに2年ほど仕事しに行ったこともあるとか、色々話してくれた。ガーナに住むインド人の紹介でインドに飛んで、セキュリティの仕事をしていたんですって。へぇ~~
以上、トイレ工事劇場 終幕~~~!
349日目 : ケープタウン旅行 ふり返り
さて、8月末に行ってきた 8日間のケープタウン旅行をふり返ります。
先のルワンダ旅行では楽しさに加えて「知る」「学ぶ」という有意義な満足感がありましたが、
一転、今回はもう、ただただ、純粋に、楽しかった。レッツ現実逃避。毎日全力で遊んでいました。笑
ケープタウンは、もはや、アフリカではなく、ほぼヨーロッパ。
そこは夢の国。テーマパーク。絵画のような世界。非現実。
今回はそんな旅行だったので、ブログに残すほどでもないかなー笑 とも思ったのですが、ケープタウンのことを全く知らない人もいると思うので、(特に日本のおともだち向けに)写真を適当にピックアップして、さらっと振り返っておきます。ケープタウンの空気を少しでもお裾分けできれば幸いですが、さらっとなので文章めっちゃ適当です。悪しからず。
ではまず、ガーナとの位置関係から。
アフリカ大陸の先っぽ。喜望峰があるところですね。
ガーナから飛行機でアフリカ大陸の南端まで飛びました。時差2時間。
ちなみに旅行者の間で?悪名高い?あの首都ヨハネスブルクはもっと内陸にあります。
南アフリカ=治安が悪い、犯罪率が高い
日本人からすると、どうしてもそういうイメージが先行しがちがと思いますが、ケープタウンは「夜は出歩かない」「スラムにふらっと行かない」など超基本的なことを守っていれば危険を感じることは全くありませんでした。
むしろ私にとっては、久しぶりの「先進国」の街並みに果てしない安心感を感じました。ああ、私は先進国育ちだわ、いくら途上国に住めると言ってもやっぱりホームは先進国だ、、、と痛感しました。
なんてことない風景でしょう?風景とも呼べない雑な写真でしょう?
こんな1コマでも感動できるんですよ。特に到着初日は見るものすべてが新鮮で、完全におのぼりさん状態の私たちでした。
市街の中心。ヨーロッパでしょ?
遠くに海が見える、地中海かな?
なんてことない ありふれた公園でも、歩いているだけで心が満たされました。
ザ・老後 を満喫しているカーネルサンダースみたいなおじいちゃんとお喋りしたり、うーん、ここは絵本の世界かな?
ね、何も「アフリカ」を感じないでしょう?ヨーロッパでしょう?
そう、ここはもうそういう場所なんですよ。
街を歩いていても白人の方が多いと感じました。そしてなにより、アジア人を見かけなかった。中国人すらほぼ見なかった。もちろんチャイナ!とか誰も言ってこない。
歩いているだけで楽しい。
一気に感覚がすべて先進国に戻ります。
ヨーロッパ気分ルンルンルン♪でも、物価はヨーロッパほど高くはないんですよね。
だから外食も日本同じくらいの物価感覚で楽しめます。日本食、寿司、グリル、魚、ふつうに美味しいものいっぱい食べました。(食事写真は割愛)
ルワンダでは同行者を振り回すほどお買い物三昧だった私ですが、一転、ケープタウンでは全く買い物しませんでした。自分用ルイボスティーを少し買ったぐらいです。
こう…説明しづらいのですが…買い物スイッチって自分でも謎ですね。とにかくケープタウンでは私の買い物心はくすぐられることもなく、平穏に終わりました。
泊まっていたゲストハウスのダイニングルーム
そこにいたネコチャン。
8月末のケープタウンは「冬の終わり」なのでネコチャンのぬくもりがありがたい。
明け方は10度ぐらいまで気温が下がるので、毛布かぶって「さむっ…♡」って言いながら目覚めるのも久しぶりで嬉しかったです。
さて、ここからは観光編。
ケープタウンは観光地なので、観光スポットがたくさんあって、ツアーもたくさんあります。色々行きました。
街のシンボル、テーブルマウンテン!
海からみるとこんな感じ。テーブルですね。
もちろん登りました。ケーブルカーで。徒歩でも登れますが、私たちはケーブルカーで。
テーブルマウンテンからの景色が最高でした!絶景!天気もよかった!
こちらは市街を見下ろす。絵はがきみたいな景色。
お次はケープポイント。ケープ半島の先端の岬です。
あれ?ここ地中海だっけな…?と何十回も錯覚を起こしました。
私が南フランス旅行(懐かしい)に行ったときと気候も似ていて、この絶壁…海…日差し…知ってる…ますます錯覚を起こしました。
日本にも岬はたくさんありますが、なんかこう、スケールが全然違う。
空の青さも全然ちがう。とにかく、気持ちいい!
ケープポイントから歩いて向かうのは 写真左奥 あの有名な「喜望峰」。
ここ実はアフリカ大陸の最南端でもなければ、ケープ半島の最南端ですらないんですよね。厳密には南端ではないけれど歴史的に有名な場所です。
喜望峰に行ったらだいたい立ち寄る ペンギンビーチ。
野生です。ビーチを歩けるのはペンギンだけで、人間は遊歩道から眺めるだけでした。ペンギンとビーチで戯れられるのかと思ってたので、残念。
ペンギンかわいい
ペンギンを見た帰り道、ふと見上げた雲が、ペンギンに見えた…(頭隠れてるけど)
こちらはアザラシ。
ここは無数のアザラシが集うと有名な島(と呼ばれているけど実際はただの岩場)
この島にはボートで近づきますが、ご覧のとおりの天気で、沖合は高波。結果アザラシよりも絶叫クルージングがいい思い出になってしまった観光スポットでした。笑
南アフリカはワインの生産地としても有名で、ケープタウン近郊にも有名なワイナリーがいくつかあります。
ワインにさほど興味が無い私たちですが、せっかく買うならテイスティングしてから買いたいな?ということで、ド素人ながらひとつだけ行ってみることに。
ワインの味は全然わからないですが、比べて飲むと味が全然違う!これ美味しい!やっぱり赤はちょっと苦手だけど、白ワインはけっこう好きかも…と新たな発見でした。そして途中でこっそり出てきた高級デザートワインが美味しすぎた…まさかテイスティングだけであんなに見事な酔っぱらい達になるとは思わなかったねw
世界遺産ロベン島も行きました。
ネルソン・マンデラが収監されていた刑務所があった場所です。ガイドさんも元囚人でした。全然関係ないけど日本語で「ろべんとう」って話すと高確率で「おべんとう」って聞こえて何回も「え?弁当がどうした?」っていう会話をしました。
はーい、ざっくり振り返り、以上です!
ふり返りながら、自分でも「いいなぁ」と思ってしまう。
たった3週間前には、こんな夢の国にいたなんて、にわかに信じがたい、、、
現在はすっかりガーナ生活に戻っています。
楽しかった夏休みも終わって、先週から学校も始まっています。
旅行→首都→旅行で丸1か月不在にした自宅も、特に異常なく過ごせています。
あ、これからケープタウンに行く人にアドバイスするとしたら、12月~2月(夏)がベストシーズン!!行くならぜひ夏で!ダイビングとか、パラグライダーとか、夏のほうがアクティビティ多くて絶対楽しそうです~よ~~
344日目 : Abena
たまたま出会った とある女の子の おはなし。
名前は Abena 19歳。
この春に職業訓練校のケータリング科を卒業したものの、現在も仕事を探している。
近くの街まで行ってレストランなど店頭で直接「仕事ないですか?」と聞いてまわっているけど仕事はなかなか見つからない。
ケータリングのことも もっと勉強したいけれども、専門学校や大学に行くお金もない。
お母さんと叔父と一緒に一部屋に住んでいるが、そのお母さんや叔父も仕事がなかったりうまくいっていないらしい。お父さんはいない。
ケータリングで学んだことを活かして、何か軽食を作って露店を出してみたら?という私の提案には「そのための簡単な設備を揃えるお金すら無いよ」という返答。
そして最後はこの一言でした。
「ま、神様にお願いするしかないよね」
先日タウンから自宅に帰る際、土曜日の帰宅ラッシュでに揉まれ揉まれて足止めをくらってしまった私。夕暮れも近づくなか、トロトロはどれも満員で乗れず… ステーションには溢れかえる人… うむ… 困った… という状況で、偶然となりに立っていたのが彼女でした。
彼女も同じ方面に帰宅する様子だったので「私も同じ方面に行きたいんだけど…」と私から声をかけました。もちろん助けてほしい一心で。。
帰宅ラッシュ直撃で人も車もごった返しのステーションで、私の手を引きながらあちこち探し回るも、現地人である彼女の力を持ってしても目的のトロトロは見つからず。結果的には 短距離を乗り継いだり、どうしてもトロトロが捕まらなかった区間は歩いたりしなが、なんとか帰宅できました。。
途中歩いたのは1時間弱。
ひとりだったら絶対歩かないけど(安全上)、彼女がずっと一緒にいてくれたので安心できました。
そんなお散歩中の会話の一部が、冒頭の おはなし でした。
彼女はこの話を、ただ淡々と話してくれました。
きっと彼女にとっては悲しい話でも、愚痴でも文句でもなく、恥じることもなく、そして私に媚びる様子も一切なく、本当にただ淡々と。
それどころか「足元気をつけてね」「荷物持とうか?」と終始私を気遣ってくれました。
そして私も、それを淡々と聞いていました。
今日も仕事つかれたよ〜とか、昨日こんな面白い出来事があったよ~とか、そういう他愛もない話をすると同じ力量で。お互いに。
こういう話を聞いたときに。
彼女の生活に思いをはせて心を痛めるとか
こういう世界を変えたい、と使命感を抱くとか
何かできることは無いかな、と必死に考えたりとか
そういうタイプの人間 ではない のですね、私。残念ながら。
どうにかしてあげたい気持ちはあるけど、私ひとりで何ができるのか検討もつかないし。無責任に助けたいとか何かしたいなんてことも言えなくて。
「あなたの状況は理解できるよ、この国ではみんなそうだよね、よく知っているよ。そうだねぇ。」と言いながら聞いてあげることしかできず。少なくとも今の私には。
という結果の 淡々。
彼女のような状況の人はたくさんいます。
というか、私の配属先(職業訓練校)を卒業していった旧3年生たちも、きっといま同じような状況に直面しているはず。ここではみんなそう。
なのに、彼女の話はなんだか心に残りました。(なので今書いています)
お金ないよ~
仕事無いよ~
という話をされるのは少なからずストレスを感じます。だって良い話ではないし、人によっては「お前はいいよな」というひがみを含めてくる人もいれば、「お金持ってるんでしょ?ちょうだい」という下心が見えるときもありますし。
でも彼女と話していても、何もストレスを感じませんでした。
きっと彼女の性格?人となり?によるところもあると思うのですが、私のことを珍しがることもなく(日本人には会ったことないと言っていたけど)、突然話しかけてきた外国人のことを優しく助けてくれて、茶化すでもなく、かといって照れるでも恥ずかしがるでもなく、すごく自然体で接してくれました。それがとても心地よくて、私もすっかり気を許していました。
すごく良い子だったな。
きっと単純に、人として気が合う子だったのかな、と思います。
そいてなにより、彼女への「ありがとう」の気持ちが私の中であふれています。
人のやさしさ、しみる。。
別れ際、さすがの私も何かお礼がしたくなって、パンを買ってあげました。
彼女が家についてすぐ、彼女のお母さんが「ありがとう」と言っているボイスメッセージが届きました。ほっこり。
自分はいま、アフリカにいて、途上国にいて、こういう世界で生活しているんだな~と改めて感じますね。
彼女のような人が、神様以外に頼るものができる社会になればいいなぁと漠然と願います。
まとまりがないですが、完。
315日目 : ルワンダ旅行 ~ここがすごいよルワンダ編~
10日間のルワンダ旅行へ行ってきました!
いやあ、本当にほんとうに楽しかった。びっくりするぐらいエンジョイしました。
私たちは2年間の任期のなかで、各1年のうち20日間だけ「任国外」へ旅行することができます。
この制度を利用して日本に一時帰国する人もいますが、私は幸いホームシックにもならず元気に過ごせているので、他国への旅行を楽しむことにしました。
今回の行先は「ルワンダ」!
ルワンダってどこよ?という方向けに、まずは位置関係から。
ルワンダ、ちっちゃ!笑(もちろん同じ縮尺)
四国をひとまわり大きくしたぐらいらしいです。
ガーナ首都→我が任地までの移動で、ルワンダ横断できちゃいますね。ちっちゃ~い!
ルワンダの首都は ど真ん中、そこから東西南北の各主要都市までは、それぞれ片道3時間もあれば移動できます。ルワンダ隊にとってはその3時間の移動がめっちゃ遠く感じるらしいのですが、我らガーナ隊にとっては めっちゃ近いです。結局、10日間で東西南北すべて制覇しちゃいました。
ガーナから直行便で5時間のフライト、時差は2時間。
地図で見るとルワンダのほうが赤道に近くて暑そうですが、国土のほとんどが標高1000km超えで、首都キガリは一年を通して平均気温20度前後でとっても過ごしやすい。ただし東部に行くと標高が下がってアフリカらしい暑さも体感できました。(ガーナの平均気温は25~35度)
さて、私にとってはアフリカ大陸2か国目となった ルワンダ。
実は、お恥ずかしいながら、隊員になるまではルワンダの国名すら知りませんでした。。。
悲しい歴史があったり「アフリカの奇跡」「アフリカのシンガポール」などと呼ばれていたり、色々な意味で有名な国ですが、そんなルワンダという国の詳しい紹介は、当ブログでは、誠に残念ながら割愛させていただきます。悪しからず。気になる方は Say, OK Google.
そんな、アフリカのことはガーナしか知らなかった私の世界が、今回の旅行でまたグググーーンと広がりました。
同じアフリカでも、ぜーーーんぜん違う!そこはもう、別世界!それはそれは、衝撃の嵐!!!
注)私の目に映るものすべて「ガーナ」というフィルターがかかっています。
ひとことで表すと
ルワンダ:整備されている。スマートさを感じる。風情がある。
ガーナ :無秩序。落ち着きがない。ガサツ。※愛故のディスりです
この旅行で私が感じた数々の衝撃や感動は、きっとガーナ隊にしか伝わらないことは百も承知ですが、当ブログではあえて、私のフィルターを通して見る「ここがすごいよルワンダ」をご紹介したいと思います。
その1 現地メシがウマい!
ルワンダのローカルレストランは基本的に「ビュッフェ形式」
すきなメニューを、すきな量だけ、自分で盛ります。ただし原則おかわり禁止。
これが、おいしい。とても美味しい!太ってしまう隊員が多いのも納得。
左:ルワンダ隊同期 右:わたし
盛り付けの経験値の差がよく分かります。
その2 交通が整備されている
都市間移動はすべてマイクロバス。車体がきれい。車種が揃っている。会社名や行先が見やすいわかりやすい。決して黒い煙を吹いたりしない。
チケットを購入する際、発車時刻と名前を確認されて、それが印字される。発車前にはきちんとチケットをもぎって確認する。バスはだいたい30分おきに発車するし、空席があっても発車する。
車内はもちろん人しか乗ってない。(決して座席や荷台や車の上ににヤギが乗っていたりしない)
どこの都市でも、ターミナルには各社の窓口がずらりと整列。整頓されている。わかりやすい。
その3 道路が舗装されているうえに質が良い
なんだこの素敵な車窓は… 私アフリカに旅行してるんだよね…?
都市間移動は東西南北どこまで行っても、すべての道路が舗装されていました。
それだけでなく、道路の質が良い!質!!アスファルトに穴が開いていたり、道路脇のアスファルトが崩れていたり、しない。ちゃんっとしたアスファルト。
舗装工事をしているところも見かけましたが、作業をしている業者は中国の企業でした。でも仕事の質は良さそう。政府から業者へきちんと支払いがされていれば、業者の国籍は関係なく、きちんとした整備が行われるのかなぁ、と勝手な憶測。
その4 景色が良い
首都の展望。「千の丘の国」という名のとおり、丘陵が織りなす風景が素敵すぎる。
こちらはコーヒー農園からの風景。のどか。
ちなみにガーナは国土のほとんどがまっ平ら、最高峰は標高885m。
その5 街並みが美しい
ここはヨーロッパか…?いや、これは間違いなくヨーロッパや…!
石畳や~~~!と、思わず叫びました。笑
ルワンダはその昔フランス領だったこともあってか、石畳もチラホラ見かけました。(ガーナはイギリス領)歩道、街路樹、植木、街並みってこうやって作られるんですね。。
この写真では少しわかりにくいですが、ガーナではほぼお目にかかれない「レンガ」の家も多いです。家がレンガでできているだけで可愛く見えちゃう。
その5 マーケットが建物の中にある
え~!マーケットが建物の中?!2階建て?!
そんなところも今の私にとっては衝撃。。
その6 屋台がない
なんと、法律で禁止されているらしいです。
道端で砂ぼこりをかぶりながら売られているごはんとか、存在しません。
その7 おしゃれカフェがある
首都だけでなく、各都市にこういうカフェがあります。
コーヒー産業が有名ということもあって、コーヒーもめちゃくちゃ質が良い。美味しい。そして安い。そんでもっておしゃれ。すごい。うちの任地にも欲しい。。。
カフェじゃないけど パンの陳列すら おしゃれ…。魔女の宅急便みたい。
その8 ゴミがない
これは有名ですが、法律でレジ袋禁止です。存在しません。
買い物袋はすべて紙袋。
街を歩いていてもゴミが落ちていないだけでなく、なんとゴミ箱が設置されています。
ということはそのゴミを回収するシステムもあるということ。国がちゃんと回っている。。。整備が行き届いている。。。
その9 アフリカらしさもある!
サファリがある!!!!!!!!
ガーナも一応国立公園がありますが…ね。
タンザニアなど超有名サファリに比べると規模は劣りますが、それでも私にとって人生初サファリ。大興奮でした。
見た動物:ゾウ、キリン、シマウマ、カバ、ワニ、バッファロー、アンテロープ系、サル系、プンバ
そこには、私がイメージしていたアフリカの風景がありました。
風景だけでも 「アフリカきた~!」って思えるスケールです。
土の色も少し違います。赤い。よく写真やテレビで見るザ・アフリカの赤土。
その10 お土産が魅力的
いやあ、買った 買った。これすべて、私による私個人のためのお土産たちです。
服が2着ありますが、フード付きの方が既製服、トップスはルワンダで仕立てました。
ガーナにも民芸品やお土産を扱うお店はあるものの、まあ、なんだか、微妙。。何か買いたいと思っても、いつもなかなか手が伸びない。
しかしここルワンダのお土産店はどこに入っても「あれ可愛い!」「これも欲しい!」いやあ、なんだろうこの違い。。。
布はガーナでも爆買いしている私ですが、せっかくなのでルワンダでも爆買い!
挙句の果てには仕立て屋のゴリ押しに負けて1着仕立てまで済ませてしまう始末。
ルワンダでは観光客慣れしているのか、マーケットで布を買っている最中から、仕立て屋が後ろについてきて「布買ったら仕立てなよ!私なら1時間で完成するよ!」と声をかけてきます。「私これからすぐ出発するから時間ないよ~」と断ると、「じゃあホテルまで届けるよ!」と。え、まじ…?
結局、完成品をデリバリーしてもらいました。約束どおり1時間後に届けてくれたことも驚き。仕事が早くてサービスが良すぎる…!
以上「ここがすごいよルワンダ」でした。
10日間この調子で、ルワンダに圧倒され続けた我らガーナ隊。
必死で「ガーナのよいところ」を探し続けるガーナ隊。
結論は「英語が通じる」だけでした。
でもこれはけっこう大きいですよね。
ルワンダは、英語が通じないことが多かったです。タクシーやホテルで通じないのはわりと苦労します。そんな時に現地語をペラペラくりだすルワンダ隊。カッコイイ。。
あ、あと、布の値段はガーナの方が少し安いかな?
最後になりますが、今回の旅行を全面サポートしてくれたルワンダ隊のみなさま、本当にありがとうございました。
現地語がペラペラなみなさまに助けてもらいまくり、頼りまくりでした。
ありがたいことに、ルワンダ隊同期6名全員会うことができ、内4名は任地にも訪問。(1名は幻ですがw)
隊員を訪ねる旅行は、ディープな旅行なのに安心感ハンパないので、最高です。旅行に行きたい国は世界中たくさんあるけれど、自分の任期中は、いましかできない「同期を訪ねる旅行」を楽しみたい所存です。来年は誰を訪ねようっかな~~
300日目 : さんびゃくにちめ
気づいたら300日目…!
遂にブログの更新も途絶えつつあります今日この頃、相変わらず体調だけはすこぶる元気に過ごしております。
という生存報告として、サクッと更新しておきます。
本日はというと、近くの隊員や日本人と集まって日本食会。
ふだん自宅では料理めんどくさい派ですが、みんなが集まる場では見栄をはって料理できる風をかもしだす私です。
昼 グラタン
シチューのルーをグラタンにアレンジ
夜 キムチ鍋
ここ最近 恋しかった「もやし」!
ガーナ生活も300日を過ぎると、もやしを食べただけで旨すぎて旨すぎて震えます。
ほかにも春菊!白菜!豆腐!これらは中華食材店に行かないと手に入りません。ありがたや🙏ありがたや🙏 キムチはプチッと鍋🙏
やっぱり美味しいごはんは、みんなで作って、みんなで食べるのが、いちばん美味しい😋😋😋
さて、
もろもろの…近況報告は…
また…きっと…次の更新で…