ガーナ録

ガーナ録

活動の記録ブログ。人の為と書いて 偽。

379日目 : 授業内容のすり合わせ

 

前回の投稿で

まず、彼が教えたい内容を把握し、彼が生徒に伝えたいと思っている(であろう)ことが理解できました。そして自分を「彼と生徒の橋渡し」的な存在として位置づけてみると、私が何をどう補足してやれば、教師/生徒 双方にとってプラスになるのかが、自然と見えてくる

だなんて、偉そうなことを書いていましたが、実際はそう簡単ではないよ、というお話。

 

 

ガーナ人のいうことを理解するだけでも一苦労だし、

私が見えてきたものも、必ずしも正解ではない、というお話。

 

 

平たく言うと、

今日のお昼、軽く口論みたいになってイライラした話。。

 

 

要は、愚痴です。笑

 

 


 

 

明日の授業は、PowerPointで実際にプレゼンを作る初回。

それに向けて資料をせっせと準備しています。

 

生徒には、まずはお手本どおりにそっくりマネをして作ってもらおうと思っていて。

そのお手本となる簡単なプレゼンテーションを準備していました。

  

それがこちら、たった2ページのかんたんなもの。

※ICCESとはうちの職業訓練校の名前で、Nerebehiは地名です

 

これを見せて、作り方も見せて説明して、実際に操作させようと思うんだけど、どう思う?と、例の彼に見せてみました。(彼=今学期だけいるインターン生=ICT授業のパートナー)

 

すると… 今にもダメ出ししたそうな表情をする、彼!笑

おそらくこのサンプルを見た瞬間 気になって気になって、私の説明の後半はほぼ彼の耳に入っていなかったと思われます。。

 

まあね、こちらも彼の意見を聞きたくて事前に見せているのだから、彼の意見はありがたいので、どこかダメかな?と、聞いてみたら…

 


ダメ出しポイント:
タイプするテキストの内容は、ICTに関連した情報にするべきだ。
(学校の紹介文とか、そういうのじゃない)

 


は?そこ?笑

 


と、咄嗟に反応してしまった私は、
え~なんでよ、タイプする文章の内容なんて何でもええがなww
わざわざ長い文章入力させる必要もないし(タイピングの練習ではないし)、別によくない?ww小難しい教科書の文章を入力させる必要ある?ww シンプルにいこうよ… しかもプレゼンっていうのはさ、何かを紹介したり発表したりするものであって…

と、頭の中をかけめぐった日本語の中から部分的に抜粋して、少し反論をしてみました。(抜粋する理由は、喧嘩腰にならないようにというのと、根本的な語学力の問題…)

 


それでも、私の言いたいことは、彼には飲み込んでもらえません。

私はこう思って…と伝えようとしてもあまり聞いてもらえないうえに、違う違う、だからね、ICTの授業だからね、、、と、彼も私を必死に説得してきます。

 


わーかった、わかった。OK。
じゃあ、どんなサンプルが授業に適しているのかな?
ごめんね、言葉だけでは私ちょっと理解できてないので、実際に作ってみてくれる?明日はそっちを使うから。

とお願いして、彼に作らせたものがこちら。

 

小難しw そこに説明文を入力する?w

↑これは心の声です。笑

 

 

そんな私を不安に思ったのか、

ここからさらに、熱量を帯びて畳みかけて熱弁を繰り広げはじめる、彼。

 

このあとはこう教えるべきだよ…かくかく…

次はこれをこうして文字の色とかフォントとかを…しかじか…

ああ、それはまだ教えてないからそこまでやらなくても…云々…

 

 

あ~~~~もうっ!!!!!

そんなに教えたいことが明確で頭の中に詰まっているなら、もう、お前が授業やれや~~~~~~~~~~!!!!!

 

 

と、荒ぶる気持ちを抑えつつも、結局、軽い口論に。笑

 

 

せっかく準備したものをろくに見ようともせず全否定されたうえに、こうやって教えなよ、こうしなよってポンポンポンポン投げてくる。必死に抵抗しても全く聞いてもらえず、こうだ!こうあるべきだ!わかる?という彼の態度もあいまって、さすがの私もイライラした。。

ねえ、ちょ、ちょ、わかったからちょっと待って!ねえ聞いてよ!と遮ろうとしても、お互いがお互いに「聞いて!」「聞いて!」という状態に。もう こうなってからは何を話したかすら忘れました。。

 

ま、こうして書きながら、口論できるようになったのも成長だよな~とは思いますがね。

 

 

ちょっと落ち着いて、最終的にはこんな感じでお互い収まりました。

 

私:セオリーはあなたが、プラクティカルは私がやるって決めたでしょ?

彼:そうだね

私:なら、私が用意するから

彼:うん、そうだよ、セオリーは君が教えるべきだ

私:だから私はこうやって準備している。でも、あなたの頭の中にある教えたいことのイメージがあるならさ、事前に教えてほしいねん。それに沿って準備するから。あとから言われても作り直すのは私もしんどいねん。言ってくれなわからん。

彼:わかった

私:オーケー。じゃあ、明日はどんなプラクティカルがいいのか、順を追ってもう一度教えておくれ。全部聞くから。(君の頭の中にある情報をすべて教えておくれ…)

 

こんな感じで収めました。

結局わたしも、彼の言うことを一旦全部受け止める、というのがいちばんやりやすいんですよね。。。大変だけど。。。

 

 

整理すると、彼の教えたい内容って、本当に教科書に 忠実。超忠実。

 

実は教科書のサンプル画面を見ると、そこにもICT理論の文章が入力されている…

もう、彼の頭の中って、見事に教科書の内容と一致しているですよね。彼の頭の中=教科書。こわいぐらい忠実。

 

それなら、私はもう、教科書に従って準備するしかねぇ。という結論に至りました。

そうすればきっと彼も大喜び間違いなし。私も彼もいちばん平和!笑

 

ありがたいことに(彼の独自路線ではなく)教科書なら私もゆっくり何度も読めるし、準備もしやすい。彼を満足させるための授業をしているのか?これでいいのか?という不安もありますが、教科書の内容もまあそこまで悪くはないし、うまく抜粋しながらやればいいかと。

 

 

そんなこんなで、教科書さまさま~~!

 

 

実は少し前から彼に「君もこの教科書買うべきだ。たった40セディだ。(800円) クマシのあの店で買えるから」と言われていました。

そして先週末、ちゃんと買ったんです。私。彼に育ててもらっているからね。笑

でもこの教科書もなかなか悪くはないのです。ガーナ高校生用のやつです。

 

 


 

 

ということで、久しぶりにイライラしたことが面白かったのと、自分を落ち着かせるために書き殴らせていただきました。お粗末さまでした。。

 

 

もちろん私も至らない点は多々多々あって、ポンコツなことは百も承知なので、私も悪いし、彼が間違っているわけでもないんですけどね。

  • 私がよかれと思ってやっていることは「よかれ」でしかない。相手がそれを「良い」と思うかどうかは相手次第。 → 自分の学校を紹介をする という想定のパワポを作ったほうが、実際にパワポを使う場面とか目的とかが明確でイメージしやすいのではないだろうか。と勝手に思っていたけど、この「ではないだろうか」が既に傲慢なのかもしれない。
  • まだまだ言語力が足りないので、思っていることすべてをまだ自分の言葉で伝えられない。
  • 前日ではなく、もっと早くから内容のすり合わせをするべきだったのかもしれない。まあでも、早く聞いても予定も言うこともコロコロ変わるし、早すぎるのも良くないんやけど。。
  • 内容のすり合わせはせずに、私も好き勝手やってみればよかったかもしれない。自信をもって「こんな授業はどや?!」と生徒にも彼にも見せられたらいいんだけど、そこまでの自信は私には 無い

な~んて色々と考えながら、深呼吸して、今日も夜が更けていき(現在21時前)、こうして毎度のことながら、授業準備をするのはギリギリです。。