167日目 : あなたは神様を信じますか？
Do you believe in God?
この質問、ほんとによく聞かれるんですよね。
そして、未だに何と答えるのが良いのか、ワカラナイ。
会話の流れはいつもこんな感じです。
「どこの教会に行ってるの？」
→教会は行かないよ。クリスチャンじゃないので。
「ワオ。じゃあどの宗教を信仰してるの？」
「じゃあ、神様を信じてる？」
と、いう。テンプレートか？というぐらい、もう数えきれないほどこのやりとりをしています。
「神はオンリーワンの存在で、この世界のすべては神が創造したんだ」
と、超真面目な顔で諭されます。
ガーナの宗教事情については、赴任時オリエンテーションなどで事前に学んでいました。
そして、基本的に信仰心が熱い。教会やモスクに通うのは当然。「こんど一緒に教会行こうよ」というお誘いは、しょっちゅう。街頭やバスの中では、聖書やマイクを手に持って、熱く熱く演説？する姿もよく見かけます。学校では先生たちが現地語で熱く討論をしているので、何話してるの？と聞くと宗教に関してだよ、ということもありました。
さらに驚いたのがこちら。小学生が持っていた教科書。
日本でいう「道徳」にあたる科目だと思いますが、科目名に「宗教」という文字が含まれていることに私はギョッとしてしまいました。
Humankind are the human beings or people God created. It is the last creation of God. Humankind was created to worship God and to care for God's environment.
神が最後に創造したものが、人類である。人類は、神に祈りを捧げる為に創造された。
～Unit1 Humankind より冒頭の文書を抜粋～
え？まじ？
というのが正直な個人的感想です。
義務教育で…この内容…日本では無いですよね。いやぁカルチャーショック。
私自身、なんというか典型的な日本人でして、宗教には本当に疎くて「宗教」という字面に対して理由もなく漠然とこう、あんまり良いイメージが無いのも正直な感覚です。
宗教観に関しては日本人が特殊なので、理解したくても理解できないのが少し歯がゆいというか申し訳ない気持ちになることも しばしば。。
で、そんな中での
Do you believe in God?
です。
神様って何を指すのか？私のこの感覚は神様を信じてることになるのか？いいえ、と答えて不快な思いをさせないか？いつも返答に困ります。いまのところ私は「信じる」とも「信じない」とも断言しません。
・神道では800万も神様がいるんだよ
・6日間ですべてを創造した話は知ってるよ
・ジーザスでしょ？知ってる知ってる
とか適当にやり過ごしています。
ですが、きっと、こいつ信じてねぇなと思われているでしょう。。
天国を信じるか？
死んだらどうなるんだ？
と突っ込んで聞かれたこともあります。
神道だと…えっと…(ググって確認)…魂は神様になるんだって。と、またややこしい話になったり。笑
前述のとおり、私は宗教に対して十分な知識も教養も無いポンコツなのですが、宗教を「文化・習慣の一部」として捉えると、違いがあって当たり前、そういうもんなんだね。と受け止めることができて、特に気にならないかなーと考えていました。
ただ、実際にガーナで生活してみて。
宗教による「価値観」の違いは、そう簡単には越えられない壁があるなぁ、と感じています。ガーナに来る前は、国際結婚も全然ありでしょ？とか軽く考えていましたが、共通の価値観って、とーっても大事ですよね。笑
もちろん価値観の違いは宗教だけではなくて色んな要因がありますが、前述の教科書が物語っているように、宗教は、その社会の道徳的な部分を形成するひとつの大きな要素でもありますよね。
物事の良し悪し、好き嫌いなどの価値観の違いなんて、日本人同士でもなかなか埋まらないものだったりするのに。いや、そもそも日本人独特の「道徳」は宗教に頼らず何がそうさせているのか？逆に不思議でもあります。個人的に「道徳」と聞いて思い出すのは、小学校低学年のときは授業でテレビつけて、ドンドンズズン、がんこちゃ～ん！観てたなぁということ。
はい、特に結論は無いので、今日の話は がんこちゃんで締めます。笑
余談。
このブログ書きながら、同じこと思ってる人いるだろうなぁと思って "Do you believe in God" 困る でググッてみたら「ここがヘンだよガーナ」というタイトルのブログがいちばん上にヒットして、笑ってしまったw
はい、私、なんでもかんでも、すぐググります。Google先生は神様。←あっ
Google先生は洋裁だって教えてくれる。
テーラーで作ってもらった青い服のサイズを参考に、手縫いガーナ服 第一号！
黄色いほうね。この写真は背面です。
