ガーナ録

ガーナ録

活動の記録ブログ。人の為と書いて 偽。

72日目 : 冬休み

12月に入ってやっと活動がはじまるかと思いきや、昨日で1学期が終わり、今日から4週間の冬休みに突入します。

 

 

これまでブログでは活動内容・配属先についてまだ何も説明していなかったので、ここで改めて簡単にご紹介します。

 

 

ここが私の配属先。Nerebehi ICCES (ネベヒ アイセス)と言います。

Integrated Community Centre for Employable Skills の略、職業訓練校です。自宅から徒歩2分。

 

 

生徒は中卒(15歳)以上、1~3年生あわせて全校生徒は100人ほど。服飾・電気・大工・建築・調理などのコースがあり、それぞれ専門的な技能を学びつつ、数学・理科・社会・英語などの基礎教科も学びます。日本でいう商業や工業高校のイメージが近いかもしれません。

 

 

私が受けもつICTの授業は、基礎教科のひとつです。

ICT=Information and Communication Technology:情報通信技術。日本では「情報」とか言ってましたっけ?要は パソコンの授業です。

 

 

基礎教科、つまり全校生徒に対して教えるので、専門的なことは全くと言っていいほど教えません。パソコンを触ったことがない生徒だっていますから…タッチタイピングは誰もできないんじゃないかなぁ。ガーナでは一応、小学校から必須科目になっていますが、高校生でもそんなレベルです。私はなんちゃってPC隊員なのでそのレベル以上のことは教えられないんですけどね。

 

 

ICTのコマ数は、1学年につき週1コマ。3学年しかないので、私の授業は最大でも週3コマしかありません。めっちゃ少ないです。ずるいと思った隊員のみなさん、すみません。笑

でもこれは逆に、少なすぎてどうしたものかと悩むところではあります。PCは2~3人に1台くらいしか無く、授業中に生徒がパソコンを触れる時間は、単純計算で週30分/人とか?限られた時間のなかで何を教えられるのか…直近の課題ですね。

 

 

私の活動内容、つまりガーナでのお仕事は、ざっくりこんな感じです。

 

 

しかし前述のとおり、昨日をもって1学期が終わりました。

12月初旬から出勤し始めましたが、すぐにテスト週間に入ってしまい授業の見学すらできないまま1学期が終わりました。 

それでも もちろん学校には毎日出勤。先生の出勤時間や動き、1日の流れ、色々と観察 観察の毎日…先生とおしゃべりするときは、1対1なら私に合わせてくれるところもあるのでまだ会話が成立しますが、先生たちの輪は現地語なのでもう訳がわかりません。悔しい。。。そして個人的な感覚ですが、ジェントルマンなおじさまとの会話が楽しくて落ち着くのは、日本人でもガーナ人でも同じでした。笑

 

 

テスト期間中なぜか私の毎日の仕事だったAttendance Sheet作り。(テストを受けた生徒が名前を書く名簿)

テストは1日に多くて2教科×6日間。スケジュールには8:00~と記載があっても案の定それを【8:00開始】とは認識しない という共通認識をもっているガーナ人。(もちろん生徒も先生も) 大丈夫、想定の範囲です。それも含めて観察 観察。。。

 

 

テスト実施中は試験監督の人数も足りていて、特にやることはありませんでした。あまりにも時間を持て余したので、最後の数日はパソコンルームに逃げ込み、起動しないデスクトップの蓋を開けたりしてみました。

 

 

隊員あるあるですが、うちもパソコンの蓋を開けるともれなくクモの巣ありの埃まみれでした。これでも立ち上がるので、この国では人間はもちろん電子機器もタフなのかもしれません。笑

 

 

私の活動について隊員向けにちょっと補足説明をば。私の学校ではシラバスに沿って授業をしないといけないのか、自由にやっていいのか、セオリーを教えないといけないのか、楽しくプラクティカルだけやっていればいいのか、まだよく把握できていません。聞く人によって回答がちょっとずつ違って、誰の指示を仰ぐべきか判断しかねている部分もあり。。カウンターパートもいなくなる?代わりがくるとか?いてもいなくてもいいけど「かも」という状況がいちばんややこしい、でもそこは年が明けて蓋を開けてみないとハッキリわかりません。どうなってもいいように準備するしかないのか、準備しても仕方ないから状況が固まるまで様子見に徹するか。もうなんでもいいよーー決まったら教えてねーーってなってます。笑

 

 

 
 

さて、そうして迎えた冬休み。

 

 

日本と違って、バケーション中は生徒はもちろん先生もだーーーれも学校に来ません。それどころか新学期が始まっても1週目は生徒の出席率は悪く、2週目から本格始動って感じだよ~とのことです。やはりそうですよね。

 

 

この4週間は、ホストファミリーとクリスマスを過ごしたり、年末は同期隊員のところに遊びに行ったり、年始は首都にあがってちょっと仕事したりゆっくりしたり、の予定です。

 
 
仕事の準備とかやることが山積みといえば山積みだし、英語や現地語の勉強だってやろうと思えば全然時間が足りないし、自宅もまだまだ整理整頓できてない。それでも流れている時間はゆっくりで、都合のいいところだけガーナに染まっています。何もせず待っているだけでは何も生まれないし変わらないよと思う自分と、焦っても仕方ないよという自分が毎日葛藤していますが、概ね後者が優勢ですね。。。
 
 

 
 

1学期のさいごのイベント CAROLS NIGHT。生徒が歌い、聖書を読み、歌い、踊り、、、それはもう楽しそうでした。クリスマス=冬のイメージが定着している日本人にとっては、まったくクリスマス感のないクリスマスですが。 

 
 

 
  

学校の近くの道、こういう風景が好きです。
そういえば任地に引っ越してきてから2週間と少し、まだ一度も雨が降っていません。というのもこちらは本格的な乾季に入っています。毎日カラカラですが、雷が唯一の天敵と言っても過言ではない私にとってはとーっても心穏やかに過ごせる毎日です。雨季心配。。。
 
 

 
 
先日トロに乗っていたとき、突然車内の足元から白い煙がシューシューと吹き出し、一時停車したときの写真。乗客は騒がず焦らずぞろぞろと降車。ドライバーがエンジンを軽ぅ~くチェック。煙が収まったら Are you afraid? と私に声をかけながら車内に戻っていく乗客たち。それに続いて車内に戻る私。車の爆発事故とか発生していないんでしょうかね?